素パスタ

Photo: plain-pasta 2010. Tokyo, Japan, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

Photo: "plain-pasta" 2010. Tokyo, Japan, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

ここ暫くの散財を反省し、本日のメニューは素パスタとなっております。

ニンニクだけは入っております。

意外と、美味しい。

醤油ソフト

 Photo: 醤油ソフトクリーム 2006. Kagawa, Japan, Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

Photo: "醤油ソフトクリーム" 2006. Kagawa, Japan, Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

もう限界だ。腹が減りすぎた。

ホテルで朝食を食べないで、思いつきでフェリーに乗ったのは失敗だった。きっと、港に着けば食堂ぐらいはあると思ったのだ。だが、唯一の食堂は「休業中」の看板。空腹を騙し騙し、観光中。

醤油博物館では、醤油の小瓶を渡された。これは食えない。失敗した、もっと何か食い物がありそうな所に行けば良かった。でも、他の選択肢は「オリーブ園」だった。だめだ、油だ。


醤油博物館を出ると、売店でしょうゆソフトクリームを売っている。微妙、こればっかりはパスだな。普通のソフトクリームは?無いみたい。

俺レシピ オージービーフ 300g

Photo: オージービーフ 300g 2008. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.

Photo: "オージービーフ 300g" 2008. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.

肉が余ったので、というと嘘くさいが、本当に安いステーキ肉があまったので、一気に二枚焼いてみる。

日本酒を振りかけて、海塩と胡椒をして放置。その間に、サラダをつくる。何が何でもトマトが好きで、冬場にこれほどお買い得感のない野菜もないけれ ど、つい入れてしまう。青物はワサビ菜。ワサビのぴりっとした風味がするチシャみたいな葉物で、旬はよく分からないが一年中出ている。

オリーブオイル、ごま油、海塩、酢、胡椒、醤油あたりをグルグル混ぜてドレッシングを作っていると、下ごしらえした肉もよい頃合いになっている。


僕が気に入っているリバーライトのフライパンは鉄のちゃんとしたフライパンで、安い。それを煙が出るまで、カンカンに熱して、オリーブオイルを(ホントは高温で使ったらダメなんだけど)馴染ませたら肉を放り込む。

こういう時には、柳宗理の穴あきパスタトングが、最高に便利。なんでも器用に掴めて、洗うのも楽で清潔。菜箸がわりに、あらゆる用途で使っている。 肉は、強火で、蓋をして片面 1分、ひっくり返して、蓋をして反対側 1分。フライパンが暖まっていれば、肉はくっついたりしない。


お皿に肉をあげて、フライパンに残ったいかにも体に悪そうな肉汁に、醤油、酒、チューブのニンニク(これは手間を惜しんで妥協してしまった)を投入して焦げ目を剥がすようにグルグル混ぜる。甘い匂いが立ち上ったらジュッと肉にかけてできあがり。これで、700円ぐらいなもんだから、オージービーフっ て凄い安いな。

日曜日の昼飯に、えらく重たいものを作ってしまった。南の空に浮かぶ、とりどりの冬の雲を見ながら、食べる。まあ、平和な午後。そういえば、季節はずれな近所の風鈴の音は、いつの間にか聞こえなくなっている。