「ダイソン。吸引力の変わらないただひとつの掃除機。」を買ってみる

Photo: dyson DC12 2004. Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.

Photo: "dyson DC12" 2004. Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.

「ダイソン。吸引力の変わらないただひとつの掃除機。」という宣伝文句が胡散臭くて、気になってはいるものの買うに買えない皆さん、こんにちは羊ページです。

確かに、怪しい。ので、買ってみました。

dyson DC12。 値段的には、水掃除機みたいなああいうラインから考えるとえらい安く、普通のサイクロン掃除機と比較すると明らかに高い。yodobashi.com で頼むとなぜか2個口でやってきた。でっかい dyson とちいさい dyson。なにこれ?今ならキャンペーンかなにか知らないが、電池で動くミニ dyson がついてきた。なんとなくお得感。まあ、おまけはさておき本体から。


パッケージは日本向けカスタム仕様なのか、綺麗な印刷で、オサレ。持ち手もついていて、白物家電と言うよりも PC か AV 機器のようだ。これを量販店から手持ちで持ち帰るのであれば、誇らしげかもしれない。箱を開けると、まず取説が目に入るようになっている、このあたりは ちゃんとしている。

説明書は、カラーイラスト中心で 15ページ。印刷も綺麗で、ちゃんと日本語化されていて、これなら読む気になる。(火気のそばに置かないでください、というイラストの「火気」がどうみて も暖炉なのは、イギリス生まれの所以か)パッケージには発泡スチロールは使われておらず、折りたたんだ段ボールの組み合わせで固定されている。

早速取り出しつつ組み立てる。なんというか、色使いの容赦の無さとか、外国モノっぽいなぁ。(そうなんだが)取説のイラストを見ながら部品をはめて いくと、簡単にできあがる。いくつか気がついたところで言うと、いわゆる手元スイッチは、どうやら無線(?)かなにかになっているようで、本体とホースの 間に電気的なコネクションは無い。ホースは可動部分だけに、有線だとまっさきに接触が悪くなってきたりするが、これは面白い。(その代わり、手元スイッチ のところには電池が入っている。ドライバーを使わないと電池交換できないのはダメだ)


電源を入れてみる。売り場ではなかなかどの程度の騒音かわからないが、サイクロンでしかも外国製品ということで懸念していた割に、印象としては意外 と静か。吸引力は強い印象、排気がクリーンというのはどうか?空気清浄機の横で使ってみたが、空気汚れセンサーは作動せず。サイクロン式の排気が綺麗かど うか、というのはいろんな議論があるみたいだが、そもそも排気の勢いで埃は舞い上がるよなぁ。吸い込まれたゴミが見えるのは(最初だけだろうけど)面白 い。ゴミが回るので、おおーサイクロンという感じ。なお、フィルターは dyson では定期的に洗えば良く、消耗品を一切買う必要が無いのは良い。

さて、その他、面白いのは本体の後ろのほうに付いているインジケーターとスピーカー。本体のコンディションは、IM なんかにあるようなフェイスマークが点灯するようになっている。後ろのスピーカーはどうやらモデムになっているようで、故障時は dyson のコールセンターに電話をかけて、受話器を近づけると、本体の情報をセンターに送るらしい。なんか、うまく動きそうにも思えないのだが、こういうチャレン ジな仕組みを付けてしまうところが、いい。ってうか、これは本当に白物家電なんだろうか。(ユーザー登録も Web でできます)


注:どうやら、掃除機界(何それ)は、dyson 派、elecrolux 派などいろいろある模様。どの方式、っていうよりもこまめに掃除するのが大事な気はする。

Photo: 鮨盛り 2004. Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.

Photo: "鮨盛り" 2004. Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.

日本人ならマグロ!とか言うわけだけど、僕は別にマグロ好きじゃない。周りでも、あんまりマグロ好きなんていないんだけど、ホントに皆好きなのかな?

大トロとか食べると、ほとんど牛肉だね、というぐらい脂がのっていて甘かったりするが、なら牛肉で良いと思ってしまう。ナマニクの方が美味いじゃ ん。日本人なら!みたいなステレオタイプというか、おきまりみたいなのが気に入らないから、あるいはそんなことを考えるのかもしれないが。


でも、味とかそういうのではなくて、沢山盛り合わせて楽しいとか、そういう鮨もあっていい。そんな時には、確かに鮪があるとなんか絵になる。こうい う所に来ると、メニューを指さして「ここから、ここまで」とか頼んじゃうマネジャーが居て、それどんどん盛れ、みたいな感じになる。

もう盛り合わさって出てきた瞬間に、腹一杯になるようなビジュアルショック。たいていはじっこに追いやられている、着色料丸出しの山牛蒡巻きが、実 はすごく好きなのだが、そんなものにうつつを抜かしているととても完食はできない量。でも、気取らずに沢山食べる、っていうのは楽しい。これからの季節、 マズイ居酒屋で変な忘年会とかするぐらいなら、鮨食って終了とかの方がいいかもね、と思う。


で、また鮪残ってるぞ、誰か食え。(お前が食え)

Photo: 満月 2004. Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.

Photo: "満月" 2004. Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.

「あー、満月」

と言われて、でも、2人は歩いていたから月は直ぐに建物の影に姿を隠した。僕の方が背が高いから、ちょっとだけ長く月が見えていた。だから、あれが満月じゃないことは分かった。でも、

「うん、そうだね」

と一瞬の間をおいて、言うぐらいの気は利いていた。

「ホントに見えたの?」


夜が更けて、丘の上の道を歩いていると、月がまた顔を出していた。

「あ、満月じゃない」

ちょっとした嘘。少しは嬉しそうにしてもらえた、かもしれない。