オキテ、シュウマイ!

取引先の営業が、最後に僕たちを連れて行ったのは、フィリピンパブ。

その時既に、僕は眠さの限界に達していて、ほとんど意識がなかった。店の女の子達が、寝続ける僕を指して「この人はどこから来たの?何人?」と同僚 に訊いたところ、ためらいもなく「チャイニーズ」と答えた。おかげで、僕のコードネームは「シュウマイ」に決定したらしい。知らない間に、「シュウマイ」 と呼ばれていた。
「ウェイクアップ、シュウマイ!!」
「ガンバッテ!シュウマイ!!」
「オキテ、シュウマイ!」

薄れる意識の中で、「シュウマイ!」と呼ぶ声だけが聞こえた。

注:彼女たちの知っている中国語である、ギョーザ、シューマイ、シェイシェイの中から、シュウマイに決定したらしい。

シックな濃紺のベビーカー

仕事で表参道へ。

昼食を食べたレストランは、「シェフは今日はお休みですか?」というような味。真っ白の天井と、真っ白のクロス。それは、よかったのだが。

カフェのオープンテラス。友達と待ち合わせている若い母親は、超お綺麗。シックな濃紺のベビーカーから、彼女のお子さまが、僕を見てニコニコしている。

カラリと晴れた、午後。

エリートクラゲ

羊ページ管理者には、ピンポイントの好物がいくつかある。その一つが、中華料理の前菜でお馴染み、クラゲだ。従って、僕はクラゲにうるさい。

さて、今日食べたクラゲは、そんじょそこらのクラゲではなかった。言ってみれば、荒れ狂う東シナ海で厳しい訓練を受けた、エリートクラゲ。普通よ り、細く引かれたクラゲを、ごま油と少しの薬味で薄味、かつドライに仕上げてある。一口食べる。そして、それは口の中でポリポリするのだ。その歯ごたえ、 もはや、崇高と言ってもよい。

この一品。是非、クラゲ好きと一緒に挑戦していただきたい。じゃないと、猛反対される。一皿、1,750円もしやがるのだ。さすが、エリート。