音楽をやる人は、格好いい

Photo: 橙 2010. Saitama, Japan, Sony α900, Carl Zeiss Planar T* 85mm/F1.4(ZA), cRAW

Photo: "橙" 2010. Saitama, Japan, Sony α900, Carl Zeiss Planar T* 85mm/F1.4(ZA), cRAW

例えば、音楽をやる人は、格好いいなと思う。姿が格好良い。

僕のように、文章を書いたり、写真をいじったりする人間は、そういう姿があんまり決まらない。

楽器を手に熱演するわけでも、マイクを通して観衆に訴えるわけでもない。ベッドに長座りして、ノートPCのキーボードをぱたぱた叩いているだけだ。


ライブ感なんてものも無くて、じっと書き続ける。もっとも、僕自身はスポットライトを当てられたいとか、まったく思っていないから、それはそれで快適なのだけれど。

何かを撮っている時は、ちょっとライブかもしれない。僕はけっこう真剣に撮るので、僕が撮っている姿を見る人は、「ああ、撮っているなぁ」と思うらしい。そいういう忘我が、ライブ感か。

サーファーに貝を貰う

Photo: plain-pasta 2010. Tokyo, Japan, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

Photo: “sleeping seeshell” 2010. Tokyo, Japan, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

サーファーに貝を貰った。

元々飲む約束をしていた、友人のサーファーが、ビヤバーのカウンターにおもむろに瓶にみっしり詰まった何かを出したときには、にわかにその正体は分からなかった。

「今日は、暮らしに彩りを添える、ちょっとした生(い)きものをお土産に持ってきた」

と言うので、何?育てる系?と勘違いしたのだが、どうやら貝を育てろ、ということではなく、美味しく調理して一杯やってくれということらしい。


そのサーファーは例えば、「俺はトイレットペーパーで拭いても、確認などしない」などと、常日頃から言い切るならず者であり、どうやってこの貝を入手したのか懸念したが、ちゃんと採って良い場所で採集してきたものだそうだ。

それにしても、貝ほど調理するときに、一抹の憐憫を感じてしまう素材もない。今日は良さそうなアサリがあるな、などと高いテンションで買ってきても、砂を吐かせているうちに、なんとなく目が合うと(目は無いが)、熱したフライパンの中に放り込む気力が10%程減衰する。

それでも、家で飼える類のものではない(ないよね?飼えるもの?)ので、ザラッとオリーブオイルに放り込めば、数分で美味しくなってしまうのではあるが。


さて、今朝程から塩水の中で息を潜めているこれらの貝。アサリっぽいが、平貝というらしい。(名前が、でかいムール貝みたいな平貝とまぎらわしい)一個だけでかいのは蛤。

味は格別とのことなので、トマトソースまみれにしてパスタにかけるのも気が引ける。さて、どう調理しよう?

揚げ卵への愛

Photo: plain-pasta 2010. Tokyo, Japan, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

卵カレーがうまい、という話を何年も前に書いた。
だから僕は、自分が卵カレーが好きなのだと思っていたのだが、どうもそういうことでは無いようだ。問題は、カレーの中に沈む「揚げた」卵だったのだ。


有楽町あたりのタイ料理屋で、僕がメニューの写真に釘付けになり、なんとしてもオーダーしたいと DNA レベルで思ってしまったのが、揚げ卵盛り。(タイ料理の名前は、例によって覚えられない)

注文してみると、薄く衣を付けて揚げた卵に、少し甘辛な挽肉がかかっている。卵1個などとケチな量では無いのが好ましい。

いったい何キロカロリーあるのか知らないが、この揚げ卵の盛り合わせは、とても魅力的なメニューであり、是非、あらゆるタイ料理店に置いて欲しい。