地味にWebを直し、何かを憂う

性善説のイソターネットは、もう彼方に消えてしまったので、このサイトをhttpsにしなくてはいけないことは分かっていたのだけれど、なんかこうもの凄く面倒な気がして踏み切れないでいた。

結果として言えば、別にそんなに大変じゃ無かった。休日が、丸一日潰れたぐらいだった。サイトの中をいろいろ見ていると、自分が意外と、CSSの中とかで無意識にhttpを決め打ちしたりしていて、それはそれで、ちょっとショックだった。

友達がLINEで送ってきた、今の中学の技術の教材に関するtweetがあって、例文に<font size=”5″>とか清々しいタグが書いてあって、心が洗われた。このサイトは、HTMLの手打ちにわりと最後の方まで拘って、やっぱり大勢には行きたくないからNucleus CMSを試したり、使えなすぎてMovable Typeに日和ったり。いずれにしても、CMSを導入した時点で、HTML手打ちは諦めたのだけれど、それから14年経って、、まだこの国はHTML4を教えるか。

日本の義務教育は、その成り立ちから考えても固定化された知識を教える場所、と多分定義されていて、習っていない算数の解き方の利用の是非とかそういう議論もそこの辺りから来ている気がする。でも、もうそんな時代じゃ無いし、(その辺りの歴史は詳しくないのだけれど)明治維新とかそういう知識体系が大きく変わって、色んな事を取り入れなきゃいけないタイミングでは、もっと違った学問の形があったはずだ。

少なくとも今は、固定化された知識だけでは、太刀打ちが出来ない。多少のばらつきは許容してでも、新しいものを教えなければ、大変な事になってしまう。でも、HTML5を教えられる人が中学校の先生になるのか、というとそれは現実的に無いし、HTML5を教員採用の基準にする、とかやったら更に恐ろしい事になるだろう。そこを解決するのは、多分マニアなテクノロジー好きの学生が独学でやっているような、そんなやり方だと思う。


それにしても教科書の話。じゃあ、とりあえず技術の教科書じゃ無くて、HTMLの歴史って事で教えればいいんじゃないの、と友達は言っていたけれど、それだったら侍魂とかも載せないと、歴史の教科書としては知識に偏りが出るんじゃ無いか、そんな危惧もあるね。(僕は読んでなかったけど)

羊ページメンテ

一年間ほったらかした間も、WordPressは自分で自分を更新し、不正ログインを跳ね返し、ちゃんと動き続けた。偉い。

久々に記事を書いてみたら、エディタが総入れ替えになっていて、しかもウンザリするブロック機能( MS Wordの自動成形機能を3倍くらいお節介にした感じ)のお陰で、まともに文章が書けたものでは無くなっていたが、クラシックモードを使えば安心。あんなお節介機能、誰が喜ぶんだろう?でも、そういうのがやがて標準となるんだろうか。


今年の正月は時間も気力もあるので、積年の課題にしていたデザインもちょっと変えた。このサイト、元は手打ちのHTMLで出来ていて、それを手作業(!)でWordPressに移行した。以前のサイトの感じに近いデザインにできるCatch Boxというテーマを使っているのだが、100%自分の思い通りのデザインという訳でも無い。このテーマ、珍しく左側にサイドバーを持って来れたり(意外と少ない)、レスポンシブ対応とか必須機能は網羅されているし、アップデートも頻繁なのだが、既製品なのでカスタマイズが限られる。カスタムCSSも付加できるのだが、元の構造を理解しないといじれないので、、数年放置。

で、久々に手を付けてみたら、1日でだいたいやりたかった事ができてしまった。Webを作る環境自体の進化が、やっぱり凄いなと感じた。CSSのエディット機能はプロパティのオートサジェストや構文チェックがライブで出来るようになっていたり、Chromeのインスペクト機能も凄く使いやすくなって、複雑なCSSの効き方や相互関係が追いやすく、構造が理解できた。

エントリーのタイトル下のグラデーションバーも、昔はGifでやっていたものをCSSに無事置き換えたし、文章とサイドバーの比率も、手打ちしていた当時に近くなって、読みやすくなった。@mediaなんて使ったこと無かったので、最初は全部にPC用の横幅を上書きしてしまって、レスポンシブ非対応サイトになってしまったりしたけれど。。


で、結局、一周回って昔のデザインに近しいものにすることができた。こういう文章とか、CSSとかをじわじわいじっているのはやっぱり楽しいし、時間を忘れるなと思う。

そうそう、Catch Boxとの相性と諦めていた、無限スクロールもプラグインを見直したら使えるようになった。根性と時間があれば、羊ページの全エントリーを一気読みする事も可能です。(1,496件あります)

 

レンタルサーバーをエックスサーバーに変更

このサイトのホスティングには、7年ほどさくらインターネットを使ってきたのだが、契約更新にあたって、エックスサーバーに移行した。1年更新にしているので、思い立った時にやらないと、タイミングを逃してしまう。なんとなく、携帯の契約みたいだ。

さくらインターネットにそんなに不満を持っていたわけでは無いのだが、改めてGTmetrixで測ってみると、サーバー自体のレスポンスが良くない。最初のレスポンスでHTMLが返されはじめるまでに1.54秒とかかかっている。これでは、幾ら頑張ってもページの表示までトータルで4秒を切るのがやっと。

サーバーのスペックを調べると、借りた当初からは進化しているが、今見ると歴史的と言って良い構成。これに昔と同じ金額を払うのが急にアホらしくなってしまって、移行を決意した。Wordpress使いの人達のblogを見ると、だいたいがエックスサーバーという事で、10日間お試しサービスを早速試してみる。

データを移しただけで、GTmetrixの値が2秒台。設定を詰めるとコンスタントに1秒台になった。やっぱりサーバーが違うと速いんだな。。と言うことで、あっさり移行を決断した。コストも下がったし、コントロールパネルも使いやすくなった。何より、サクサクになったよ。


【変更の際のメモ】
さくらのレンタルサーバ プレミアム → エックスサーバー X10プラン
1,543円/月→1,080円/月(1年契約時)
Intel Xeon E312xx (Sandy Bridge) → Xeon E5-2640 v4(2.40GHz) x 2
メモリ 18GB → 192GB
HDD 200GB → SSD 200GB
OS FreeBSD 9.1-RELEASE-p24 amd64 → Linux(バージョン非公開)
Apache/2.2.31 → 2.4.6
GTmetrix sheeppage.net 4.4s → 1.3s (最短時間。プラグイン変更、サーバー設定変更を伴う。)