スライムトマトジュース

Photo: “Slime tomato juice.”

Photo: “Slime tomato juice.” 2020. Tokyo, Japan, Apple iPhone XS max.

ドラクエウォークは、オンラインゲーの常としてもちろん色々言われているんだけど、とにかく歩かないと何も進まないというぶれない姿勢が素晴らしい。そして、それがドラクエ世代をひたすら歩かせる。ファミコン版ドラクエをやったことが無い僕も、ひたすら歩かされている。


ユーザーの要望をきちんと聞いて開発されている感じがあって、便利な機能もどんどん追加されて好感が持てるのだが、AI(迫真)による自動戦闘システムは既に洗練されすぎて、もはやAIの戦い方を見てプレイ方法を学ぶ感じになってる。

そんな中で、いまいち使いどころが疑問な機能が、AR記念写真機能。倒したモンスターをARに登場させて記念写真が撮れる。んー、最初は河にドラゴンを浮かべたりしたけれどあんまり使わないかも。


しかし、最近改めて使って見たら、近接エリアにも精度高くモンスターを置けるようになっている。で、それを飲み物に載せると、フロートみたいで面白い。(トマトジュースジョッキを)飲みながら、やっぱりDQWをやっている同行者に教えてあげたら、やり始めたよ。

初めて来た兜町の飲み屋、悪くない。スライムの乗ったトマトジュースジョッキも、画期的。

ドメイン移管

明けましておめでとうございます。

羊ページがここ3ヶ月ほどアクセス不能になっており、どうしちゃったのかしら?と気にして頂いた方が、世界には数人居たようで、ご心配をおかけしました。理由は純粋に技術的なお話で、諸々解決のため、sheeppage.comはsheeppage.netとして戻ってきました。


さて、長らく、12年ほど、sheeppage.comでやってきたのだけれど、昨年の10月頃にふとドメイン管理業者(レジストラ)を変えようと思ったのが運の尽き。詳細は省くけれど、見事に移管に失敗して、sheeppage.comは移管も中止もできずに宙に浮いたまま、年が明けてチェックしてみるとそのまま、そのレジストラの管理になってしまったようだ。

取り戻したければ、交渉のための手数料を払え(交渉と言っても所有はあんたの会社になってるじゃない。。)、というダイアログにメリケンの資本主義の恐ろしさと奥深さを感じ、何かが吹っ切れて、気がつけばsheeppage.netを取得していた。

ドメインは変わったけれど、他に特に何が変わるわけでも無く、25年目をスタートしていきたい。

水平な世界

Photo: “Graffiti.” 2017.

Photo: “Graffiti.” 2017. Tokyo, Japan, Apple iPhone 6S.

SNSがすっかり行き渡って、あらゆる世代の人々が自分の今感じていること、考えている事をネットに放出している。かつて自分が感じたこと、今自分が感じていること、やがて自分が感じるであろう事が、一つのタイムラインに乗って、目の前を流れている。ふと我に返って、思う。テクノロジーは、凄いね。


それは、先輩から後輩に、あるいは、親から子に語られてきたこととは、有り様が少し違う。誰もが自分の世代と水平な方向への目線で発信していて、むしろ素直にいろんな言葉が受け止められる。もっと早く、この技術が有ったら僕の人生はまた違ったものになっただろう。そして、こうした環境がネイティブである中で生きていく世代は、それ以前の世代と明らかに異なったものになるのだろう。

一方で、それだけFAQとCase studyに満ちあふれた世界で、自分の立ち位置を輝かせるのは至難で、より深い共感に結びつくことも、あるいは難しいのかもしれない。


年末に、「映像の世紀」のデジタルリマスター版がCSで一挙放送されていた。1900年のヨーロッパ、パリ万博。動く歩道、エッフェル塔のエレベーター、急激な技術の発達で多くの人々は無限の明るい未来を想像していたし、一方で警鐘を鳴らす人々も居た。歴史的に見れば、テクノロジーは結局、手段であり、未来を導く事はできなかった。その14年後には、第一次世界大戦が始まる。

悲観と楽観と、富と貧困と、幸福と悲惨がごたまぜになったタイムラインが、歴史を作り出す。因果律が引き続き世界を支配するのか、相関関係が覇者となるのか、それすらも分からない場所で、やっぱり未来は分からない。テクノロジーは、今も相変わらず未来を導く手助けにはならないようだ。