4月、初夏。台北のシャオミ・ストアで Xiaomi Redmi Note 3 を買った。むろん、Dual SIMフリーだ。欲しい商品のカードを渡して、順番待ちのレシートを貰う。「どこで使いますか?」「台湾」それぐらいの質問で、あっという間に買えてしまう。「mi」と書かれた、オレンジ色の au的バッグに入れてくれた。日本でスマホを買おうとしたら、もっとウンザリする手続きだのなんだのが必要。こんなことじゃ置いてかれるな、日本。
台湾で使うなら、Asus も良さそうだが、Xiaomi の価格の安さと日本での入手のしにくさを考えると、トライしてみたかった。シャオミ・ショップの写真を送った人達の反応は「台北にも Apple Store 有るんだね、まあ、有るよね」みたいな、期待通りの緩いものだったが。とにかく、いろんなものの値段が半分くらいの感じで、買うつもりが無くてもテンションが上がる。
その脚で台南に向かう必要があったので、台北駅で SIMカードを挿して貰ってアクティベート。セットアップの過程で、なんか色々なものに Agree ボタンを押させられて、怖い。途中で Location も選べるのだが、未発売国である日本は選択肢に無い。リストされる国のセレクションが、なんというか西側ドクトリンからは乖離していて不安。しかし、海外専用端末と割り切れば問題は無い。
セットアップが終わると、LTE で何の問題も無く立ち上がる。使い勝手はほぼ iOS なので Android に慣れていない人にも優しい。英語UIで使って居るが、普通に日本語インプットメソッドも入れられるから大丈夫。しかし、メインの Google アカウントを入れる気には、どうにもならなかった。別アカウントを入れて、怪しいアプリも容赦なくインストールしていく。
現地アプリを使って見て、繁体字はやっぱりなんとなく分かる。天気、食事、地図ぐらいは繁体字でいける。特に、食べログ的アプリの「愛評生活通」がえらく便利だ。検索キーワードだって、なんとなく漢字をたたき込むと、なんとなく探せる。牛肉湯の店は、これで見つけたが大変良かった。
指紋認証の速度、液晶のクオリティー、UIの作り込み、どれもレベルが高い。そして、安い。台湾で シャオミ・ストアに人が沢山居る理由が分かる。
面白いのが、カメラの色のチューニング。Samsung のセンサーのようなのだが、赤の発色が恐ろしく主張している。これで豚の丸焼きなんかを撮ると、たいへんな質感になる。ロック画面の画像をスライドショー的に変更する機能もあるのだが、これで出てくる画像も、なんとも朱の主張する色。iPhone のコスモポリタン的なものとは対極の、色彩の文化的な違いを感じる。Xiaomi は中国本土の Apple 模倣者のように言われるが、根底の文化的なものは間違いなく中国大陸のものだ。
そういえば、赤外線ユニットみたいな黒い部分があって、mi remote っていうアプリを起動すると、、これリモコンなのか。実際に、多量のプロファイルセットが用意されていて、世界中の色んなものがコントロールできる。出張先の聞いたことも無いブランドのテレビとか余裕でコントロール。少なくともアジア圏の出張先のホテルで使えなかった事が無い。
普通にこれ、凄いね。