HDDを捨てる

ハードディスクを捨てる。

ハードディスクって捨てにくい。本当はバラバラにして捨てるのが良いのだろうが、なかなか手間もかかるし、ものによってはトルクスとかも必要。途中でばらせなくなって、中途半端に壊れると厄介だ。


RAID5とかで、月に1本ずつ捨てていって、全部集められたらそれはそれで仕方ないとか、そういうのもありか。
いくつかサイトを回ってみると、フリーでも結構消去ソフトがある。

完全消去 – HDDを手放す前に..(現在ページは削除されている)この辺を参考にして、eraserというのを使うことにした。米国国防総省(ペンタゴン)方式(DoD5220.22-M)という、なにやらやみくもに消してくれそうな消去方法が使えて良さそうな感じ。コンテキストメニューから呼び出せるので、使い勝手も良い。

試しに、Western Digitalの4GB(!)のディスクを消してみる。4GBで30分ぐらい。一昔前のディスクならまあ実用になる時間か。幾つか消去のパターンは選べて、DoD5220.22-Mは3passなので遅い。300GB超のディスクだと結構つらいかもしれない。

まだ動くのにもったいないような気もするけど、4GBのディスクは捨ててしまうことにする。だって、iPod nanoと同じ容量だし。

Macintosh 20周年

Photo: Blackbird 2004. Tokyo, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8

Photo: "Blackbird" 2004. Tokyo, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8

Macintosh 20周年、よくもった、と言うべきか。(実際、何度もやばくなってきたし)僕自身、今は 100% Windows で作業しているのだが、このページは開設当初(System 7.5 の頃)は、 Mac で作っていたし、伝統的に Mac でも見られるデザインを守り続けている。それに、このページの読者の Mac 率は、世間のシェアから考えると、3倍ぐらい多い。そんなこんなで、比較的 Mac には肯定的だ。

しかし、どうしても最近の Mac にはキビシイ目を向けざるおえない。それには理由がある。もちろん、菊池桃子が許せないとか、QuickTime pro が有償でけちくさいとか、透明 + 白はもう飽きたとか(だからって、斑に塗ってはいけない)、ロジカルな理由も沢山あるわけだが、根本的な理由は、「奴らには裏切られた」からだ。


世間が、まだ Win95=Mac87 とか言って浮かれていた平和な時代。全ての技術に於いて優れていた(と信じられていた)Mac は、世界を制覇すると言われていた。少なくとも、ユーザーはそう信じていたし、僕も信じていた。(例え、それがネタであったとしても)毎月、重い Mac 雑誌を買い、友達の PC と互換性のないアプリケーションを買い、高い周辺機器にも耐えた。世界一だと思っていたからだ。それがなぜかありあわせのチップとパクリ OS で作った卑しい卑しい IBM PC + Windows に勝てない。日本語とか非英語圏でちゃんと使えるようになればきっと勝てると信じた。でも、全然だめだ。Mac は高いから皆が買えない、ということで安い Mac が出れば、きっと勝てるに違いない。だから安いのが出た、互換機もあった。でも、ダメ。シェアは、消費税かよ、というぐらいに落ち込む。

そして、全ての希望を背負って、新しい Mac OS 開発の報がもたらされる。君は覚えているか、コードネーム Copland。それは、もはや禁句なのか?でも、Be OS をベースにするとか、NeXT がベースだとか、なんだかんだと言いつつも、ちっとも OS が出ない。そうするうちに、Windows は、完全にカーネルから書き換えた NT 系が主流となり、いつの間にかLinux が世界を席巻し、もはや Mac で世界制覇などということを信じている人はいない。(居る?)いや、ジョブズは信じているのかもしれないが。

優れているから勝てるんだ、そう言っていた奴ら出てこい。お前ら、ちゃんと今でも Mac なんだろうな。Windows の Note PC で快適に過ごしたりしていないだろうな?DTP と音楽は Mac に限りますよね、と言っていた奴ら、Windows で Photoshop を使ったりしてないだろうな。第一、Apple、ちょっと前の Windows とも簡単につなげますキャンペーンはなんなのだ。Windows は滅ぶべき、哀れむべき、パチモノではなかったのか。世界を制覇するっていう約束は、どうしちゃったのだ。ん?誰も約束してない?

ということで、非常に自分勝手な思いこみの結果、僕はいまいち Mac を信用できないのである。信じた分だけ傷は深いというか、裏切られた子供達は、ひがみっぽいのだ。


さて、そうは言いつつも、うちには Mac が 3台ばかりあったりする。でも、別に実用としては使っていない。全部、今となっては爽やかなぐらい遅い 68K Mac だし。中でも、最近入手した PowerBook 550c (1995年発売) は気に入っている。当然、僕が大嫌いなタッチバッドなのだが、これが凄く使いやすい。コストとか度外視(まで行かないまでも、コストプレッシャーは今より かなり小さかったはず、だって定価 70万円だよ)すると、こんな風に使いやすくなるのかと思う。まあ、今見ると「ドッグからはずさないと」って、コレ全部で本体か!というぐらい、分厚いし、凶器になりそうな巨大な AC アダプタがついていたりするわけだが。でも、新しい Mac はあんまり欲しくない。今は、自分の中での優先順位として、道具を開拓するよりも、もっと別のことに時間を使いたい、というのが多分一番大きいのだと思う。道具?そう、もうコンピュータは道具になってしまったんだ、、。


注:いまいち、PB 550c のコードネームと定価が怪しい。google さんに訊いても、あんまり確固としたソースが無い。

某月某日

ハードディスクがぶちこわれた。「起動ディスクにならない」という中途半端なぶちこわれかただったけど、これで一日が潰れてしまった。これで全部データが飛んでいたら、あわれこのページも「サヤウナラ」であった。

僕が使っているのは Mac だけれど、この手のトラブルが起きるとMacは原因を突き止めるのが凄く難しい。よく「機嫌が悪い」なんて表現をする人がいて、たいてい「何この人」とか思われるのだろうが、そうとしか表現のしようがないのかもしれない。System 7.5.5 を使われている方は、ハードディスクのドライバを新しくしておいた方がいいですよ。