国道43号線、壊れた建物。ぽっかりとできた、空き地。このあたりには、まだまだ震災の爪痕が残っている。つまり、なにかが失われて、そして、そのままになっている。
白いボールが一つ、転がっている。この景色だけをみても、どんな生活がここにあったのか、まるで想像できない。思いでは、消えてしまったのか。
写真と紀行文
国道43号線、壊れた建物。ぽっかりとできた、空き地。このあたりには、まだまだ震災の爪痕が残っている。つまり、なにかが失われて、そして、そのままになっている。
白いボールが一つ、転がっている。この景色だけをみても、どんな生活がここにあったのか、まるで想像できない。思いでは、消えてしまったのか。
巨大な橋、人間の叡智。
神戸の旅3日目。なんか楽しそうな響きがあったので、ポートアイランドに向かう。行ってみたら、ただの住宅地だった、、。
しかし、ポートアイランドに行くまでには、なかなか壮観な高架や橋を歩くことになる。普段は、車であっという間に通り過ぎてしまうこの手の建築物。 実際に歩いてみると、その大きさや重さを感じることができる。写真は、本土からポートアイランドに架かる橋の上から撮ったもの。遥かかなたに霞むのが、 ポートアイランドの高層住宅群だ。
西ノ宮神社の池。
池の中に網をいれて、おじいちゃんと子供が、なにかを掬っている。夏は、盛りを迎えていた。池は青々とした藤棚に囲まれ、静寂がある。何故か、セミが鳴いていない。
この子にとって、この夏の一日は忘れがたいものになるのだろうか。あるいは、記憶の底にひっそりとしまわれた、日常の風景になるのだろうか。この写真を見ていると、ふと自分の記憶の底をさらってみたくなるような、そんな気になる。
神戸を印象付けたものの一つが、水。この境内の池の水。殺伐とした海の水。夙川の柔らかい水。酒場で飲んだ、灘の酒の水、、。