Photo: “A goat soup.” 2016. Naha, Okinawa, Japan, Apple iPhone 6S.
羊ページを、山羊ページと間違えて覚える人も世の中には居るようで、そんな風に覚えてしまうといかに優秀な検索エンジンをもってしても、ここに再びたどり着くことはできないらしい。
じゃあ、山羊ってどんな味なんだというと、それは沖縄で食べてみるのが一番だ。
昼飯時。仕事場の近所の、いかにもローカルな食堂で、「山羊汁」の札を見つけて、そこはやはり頼むしか無かった。ヨモギ入れますか?と聞かれて、意味は分からなかったが頷いた。そして、ヤツが来た。
見た感じ、ちょっとコーンビーフと言っても良いような、繊維感のある肉質。ヨモギは結構盛大に入っている。それでは一口。。
少しカントリーサイドに、というか、風向きによって牛糞だの鶏糞だのの臭いがする暮らしに慣れた人にとって、山羊の味を想像するのはとっても簡単だ。飼料が入ってるサイロ、あのあたりの臭気を口いっぱいに詰め込む感じ、以上。
動物を頂いている感満載。控えめに言って、吐きそうなギリギリ感。それをなんとか救ってくれるのが、ヨモギの清涼感。これの助け無しに、この料理を完食するのは多分無理。難易度が高いと言われる名物は色々あるが、なんとか完食できなくは無い絶妙なハードルの高さという意味では、良いんじゃないかな、山羊汁。
Photo: “Goat sashimi.” 2016. Naha, Okinawa, Japan, Apple iPhone 6S.
ちなみに、山羊肉は加熱すればする程、臭いが出るそうで、実は刺身で食べるのが、一番クセが無くて美味しいんだそうだ。那覇の夜。茹だるような気温の店内で、緩く扇風機がかかる中、常温で置きざらした山羊肉を生で頂く。
幾分のスリルと、ニンニクが効いて大層美味しかった。