揚げ卵への愛

Photo: plain-pasta 2010. Tokyo, Japan, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

卵カレーがうまい、という話を何年も前に書いた。
だから僕は、自分が卵カレーが好きなのだと思っていたのだが、どうもそういうことでは無いようだ。問題は、カレーの中に沈む「揚げた」卵だったのだ。


有楽町あたりのタイ料理屋で、僕がメニューの写真に釘付けになり、なんとしてもオーダーしたいと DNA レベルで思ってしまったのが、揚げ卵盛り。(タイ料理の名前は、例によって覚えられない)

注文してみると、薄く衣を付けて揚げた卵に、少し甘辛な挽肉がかかっている。卵1個などとケチな量では無いのが好ましい。

いったい何キロカロリーあるのか知らないが、この揚げ卵の盛り合わせは、とても魅力的なメニューであり、是非、あらゆるタイ料理店に置いて欲しい。

たまごカレー

最近好きなもの。「たまごカレー」

カレーの中に、固ゆで卵の丸揚げが2つ入ってる。カレー自体は相当辛いのだが、ナイフで卵を切り崩し、混ぜながら食べるとマイルドな感じになる。卵は、芳ばしく揚がった白身がポイントだ。この料理、味も良いのだが、それ以上に褐色のカレースープの上に、ポコンと浮かぶ卵が面白くてつい頼んでしまう。

名前も良い。だって、「たまごカレー」


その日、なんやかんやで結局会社に泊まることになった僕たちは、腹をすかせて目を覚ました。朝飯を求めて街に出る。結局、土曜の朝9時30分にやっている飯屋は、うどん屋とインド料理屋ぐらいだった。インド料理屋は 24時間営業。

「朝から、、」
「まじで、、」

僕は例によって「たまごカレー」を注文し、同僚は「マトンカレー」を頼んだ。あたりまえの事だけれど、インド人のウェイターに「たまごカレー」言うと、ちゃんと通じる。なんか面白い。「羊カレー」も通じるだろうか?


スパイス山盛りの、本格「たまごカレー」は今日も美味しかった。同僚の「マトンカレー」もいつも通り辛かった。辛いモノ好きの同僚も、この店のスパイスには満足したようだった。

朝っぱらのカレーを終えて、我々は店を出た。数時間前、僕たちは夜食に 200g のステーキを、おろしニンニクとハラペーニョのソースで食べた。そして、今度はカレーを腹一杯。

「なんか、腹、熱くない、、?」

僕たちは腹をこわした。