羊ページをつくっているソフト

X32への引っ越しがだいたい終わって、webの更新もX32からやるようになった。ソフトも設定も全く同じ。(いくつか減らした常駐モノがあるが)違うPCを使っている気がしない。X30が調子が良くなって戻ってきたような感じ。
環境を移行していて気がついたけど、使うソフトの数が減ってきてる。あと、ホント決まったものしか使わなくなってきた。この機会に、羊ページの更新で使っているソフトをちょっと書き出してみる。
メモ — 紙copi (Share)
メモツールとか、アイディア整理ツールは色々あるが、たどり着いたのがこの紙というソフト。ファイル管理が素のテキストファイルという安心感があって、保存作業のいらないエディタとして愛用している。最初は個人がつくるシェアウェアだったのだが、気がついたら法人化していた。
エディタ — QXエディタ (Share)
エディタこそ個人の好みが出るが、僕がずっと使っているのはこのQXエディタ。プログラミングだけではなくて、文章を大量に書いたりすることも念頭に設計されている。画面の配色とか改行幅とか、デザインが細かく変えられるので、自分好みの環境にできる。また、エディタの左側に編集したファイルの履歴が常に出ていて、沢山ファイルを扱うwebの更新に便利。これ無しではwebの更新はやる気がしない。
FEP — ATOK (Package)
Mac時代から使用。5,000語ぐらいになっているユーザー辞書で、僕が使う固有の言い回し、語彙はカバーされる。自分の入力の呼吸はATOKに慣れてしまっている。IMEだとテンポが違うので、「ううっ」と思う。間違って起動するとうざいので、自分のPCではMSのIMEは無効にしてしまっている。
辞書 — Logo vista 広辞苑 (Package)
怪しい日本語は、きちんと調べることにしている。文章をちゃんと書くんだったら、こういうものは絶対に必要だと思う。僕は紙の辞書を調べるのがとても苦手(「よ」の一つ前は、「ゆ」とかが直ぐに出てこない)なので、いち早く電子化した。ずいぶん前に買ったソフトで、当時はまだシステムソフトから発売されていたが、今に至るまで辞書ビュアーがきちんとバージョンアップされていて助かる。
プレビュー — Firefox (Free)
Operaからの乗り換え。安定しているし、レンダリングエンジンにも癖が少ない。Firefoxで見ながら作っているので、羊ページとは一番相性が良い。ただし、おおよそどんなブラウザでも見られることを前提にデザインとコーディングはしている。Netscape Communicator 4.xを使っているという貴方(居るのか?そんな人)にも見られます。フォントはTarisakaとOsaka-等幅を使用。
リンクチェックとアップロード — WebLink (Share)
1,500ファイル以上ある羊ページを手動でリンクチェック・アップロードするのは不可能なので、このソフトに任せている。リンクチェックとアップロード以外の余計な機能が無く、ファイル数が多くても安定して動作するので助かる。最新バージョンだと何故かリンクを追えないファイルがあるので、ver. 2.04を使用。
テキスト置換 — Devas (Free)
まとめてタグを入れ替えたい時などに使用。対象ファイル数が多くてもちゃんと動作するものは、意外と少ない。これは動作も高速で、unicodeやEUCも自動判別してくれる優れもの。インターフェイスが独特といえば独特。
写真管理 — ViX (Free)
画像ファイルビュアー。ちょっと古いソフトなのだが、個人的には、未だにこれよりも使いやすいものに出会わない。機能はシンプルで必要にして十分。これでフォルダの中を眺めて、ネタになりそうな写真を選んだりする。
こうしてみると、結構な種類使ってますね、、。

豆腐市場5,900億円

web屋さんのblogに、この豆腐屋のwebは凄い、と書いてあったのでクリックしてみたら、ホントに凄かった。
http://www.sanwatouyu.co.jp/
さらに、リンクをたどると、もっと凄いサイトが。
http://otokomae.jp/index-pc.html
二子玉で買えるのか、ちょっと行ってみようかという気にも。
この二つのサイトを見ていると、まだ色々やる余地があるのだ、と勇気づけられるような。
それはそれとして、豆腐ってそんなに儲かるのか?と思って調べたら、市場規模は5,900億円もあるらしい。それって、音楽市場よりでかいってことですか。
確かに、豆腐製品というのは、毎日何かしら食べているから積んでいくとそうなるのだろう。であれば、THE SYMBOL OF JAPANと書いてある前掛けも納得できようというもの。(なんでこのサイトは、RSSに対応しているのかが謎だ)
http://cart03.lolipop.jp/LA05224719/?mode=ITEM2&p_id=PR00100524582

金魚?それから

Photo: 金魚 2005. Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

Photo: "金魚" 2005. Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

死んだ、という知らせを聞いて 2ヶ月。ようやく、僕たちは彼の生まれ故郷にやってきた。もっとも、ここまで墓参りに来るとは、正直思っていなかった。街は東京から遙か遠く、実際にどこに墓があるものかも、僕は知らなかったのだ。

しかし、筋書きがあったかのように、彼が葬られた場所を知る人に連絡がついた。そしてその日、誰が予定を合わせたわけでもないのに、彼縁(ゆかり)の人間が 4人集まった。

豊かな漁場に面した湾の周りを囲む山の一つに、墓地はあった。コスモスの花が咲く小学校を過ぎると、急な斜面に沿って沢山の墓標が街を見下ろしてい る。山の中腹にある彼の墓へ続く道は狭く急で、休み休み登っていく。途中、大きなカマドウマが、日に温められたアスファルトの上をノロノロと歩いていっ た。


意外にも墓は新しく、大きかった。彼の名前は、未だ彫られていない。誰が供えたのか、小さなトマトが 3つひからびていた。一束の線香を点し、ペットボトルからミネラルウォーターを墓石に注ぐ。手を合わせたら、酒の準備だ。

ちゃんと、栗焼酎と、唐辛子と、大葉と、氷をもってきた。麓のコンビニで買ったプラスチックのコップで、金魚をつくる。見た目はちょっと安っぽいが、材料は申し分のないホンモノの金魚。「金魚って何ですか?」と聞く同行者に、説明をする。彼がこれをよく飲んでいた記憶はあるのだが、本当に好きだったのか、今となっては自信がなくなってくる。自分が死んだら、いったい何が供えられるのだろうか?いくら好物でも、漬け物とかシウマイとかを供えられるのは、間抜けな話か。


暫くお供えして、皆でそれを飲む。日の光の下で飲む金魚は、ひときはきつく、胃に落ちていった。煙草も供えられた。彼は煙草を吸っていただろうか? 直ぐに思い出せない。彼が生きていた頃の話をしつつ、初秋を迎えた盆地を眺める。ここで生まれて育ち、そして今帰ってきたのだ。どんな子供時代を過ごした のか。遠く離れた猥雑な街で、独り最期に何を思ったのか。終わってしまえば、人生はなんて小さいものなんだろう、そんな悲しい考えが過ぎる。

ここからは、大きな糸杉と、緑に覆われた山々が見える。海は、うまく見えないが、海流の運んでくる風を感じる。ひとしきり眺め、振り返ると皆の話は、世俗の諸々の事に遷っていた。

「じゃあ、行きましょうか」と誰かが言って、僕たちはその場所を後にした。帰り道では、さっきのカマドウマが相変わらず、ノロノロと歩いていた。