村上龍とマイケル・クライトン

今日、村上龍と、マイケル・クライトンの対談が教育テレビで放送されていた。僕には、ちょっと村上龍の小説は理解できない。しかし、彼の映画「Kyoko」はたいへん面白く観たので、つられてこの放送もみてみた。

で、内容は(公共放送にも関わらず)、新しいクライトン原作の映画「ロストワールド」の前宣伝であった。僕は、マイケル・クライトンの小説が面白い と思ったことはない。「ジュラシックパーク」のような酷い作品が世の中に受け入れられていることも、僕にはよく理解できないのだが、、。

この対談をみた限りでは、クライトンは(彼の小説と同じように)、つまらないありがちな意見をつなぎ合わせて、さらにつまらないものをつくる名人のようだ。日本人より、平々凡々な意見を述べる西洋人というのも珍しい。

番組自体は、観る価値無し、である。素晴らしくかみ合わない議論が展開されていた。村上も、あまり楽しそうには話してなかったし。ますます加速され るテクノロジーとコミュニケーションに対する、あいまいな疑念の表明、、、。そんな調子の番組で、面白くもなければ、得るものもなかった。

お題の中に、しっかり Internet があったのだか、村上もクライトンもあんまり Internet には詳しくないみたいだ。村上は、対談の中で Internet の上での、ある種のガイドラインの必要性を口にしていたが(たとえば、メールの書き方)、村上はRFCというものの存在を知らないのだろうか?

Internet に何を「公開」するべきか

少し前のことになるが、東京の小学校でクラスのホームページをつくって「公開」した先生が、「そういうことをしてはいかん」と教育委員会におこられ たことがあった。(現在もそのページは生徒の実名をニックネームに変えるなどして継続している。)生徒達が、了解しているにもかかわらずである。

バカなことだと思う。しかし、ここではたまたま、新しもの好きの新聞がとりあげて「事件」になったのだが、目に見えないこれに近いケースはいくらでもあるのではないだろうか。Internet に何を「公開」するべきか、という問題である。

確かに、「公開」には常にリスクとプレッシャーがつきまとう。匿名ならどんなに楽なことか。実際には実名で公表しているわけだから、ややこしい。な にを「公開」して良いのか、判断に迷う。ページに掲載している写真には、肖像権もからむ。はっきり言って、匿名でページを作ったほうが 100倍楽である。しかし、逆に、匿名ではこのページの大半の内容は無意味になってしまう。

だいたい日本の公式サイトというのはものすごくつまらない。企業のホームページや、大学、公共機関のページには見るに値しないものが多い。つまらな い理由は簡単だ。読みたくないものしか載っていないから。肝心の情報は何ひとつ「公開」されていないから。逆に、面白くするには「公開」というリスクを冒 さねばならない。そして、それは日本人が一番不得意としていることである。

うちの大学にも、Internet は当然導入されている。しかし、全学生に対してアカウントは発行されていないし、教育もされていない。管理者の人数は少なく、学内のコンピュータの管理も いきとどいていない。(スタンドアローンがやたら多い。これでは、何人技術者がいてもおいつかないだろう。)たぶん、コンピュータリタラシー(分からない 人は、ニコラス・ネグロポンテとかアラン・ケイの論文でも読んで下さい。)に対する大学側の認識の欠落がおおきいのだろう。(僕としては、英語と同じくら いの優先順位をもって教えるべきだと思うのだが。)そして、その欠落が一番良く現れているのが、大学のホームページだ。僕はこの大学に通うものとして、恥 ずかしい。アップ以来一度も更新しないという姿勢をとるくらいなら、削除するべきだと思う。

さて、このページは大学公認ではないし、そういうものをとろうという気もない。(他のゼミのページの中には、大学のサーバにページをおいているもの もある。それはそれでけっこうなことだし、非難するつもりは全くない。)一度だけ大学の広報からだいぶ常識のないアンケートメールをもらったことがある が、それきりだ。(あまりに非常識だったので、メールで真意を確認したが、返事はなかった。驚きだ。)僕は自費でこのサイトを維持している。技術もコンテ ンツも、ゼミのメンバーの協力と自分の力だけでなんとかした(アイコンだって自家製だ)。開設にあたって、許可なんてとったことは無い(ゼミのメンバーに はとったけどね)。勝手にやっているのである。いちいち誰かの顔色をうかがっていたら、新しいことは何もできない。だから、自分で何とかする、勝手にやる。日本で最初の Internet だって、そういうやり方でつくられたのだ。

今日はお休み。

今日はお休み。

にしようかと思ったが、このさい中途半端に変更したこのページのデザインをちゃんとやり直すことにした。少し重くなったかな?はははは。(卒論出しちゃったので、どうでもいいという気分)

今、Internet Explorer 3.0 for MacをDownload している。しかし、選択肢に PPC minimum と PPC Maximum しかないのはどういうことだ?68K でも「使える」とは一言も書いてなかったのだが、「使えない」とも書いていないので、とりあえず落とす。Netscape Navigator 2.02 から乗り換えることは無いだろうが(遅いんだよ、Internet Explorer の Mac版は)、「Release しました」と言うのだから「そうですか」と Download せねばなるまい。そう言えば、漢字TALK での動作保証も無いんだった。

僕は、Mac しか持っていないので、日本では相当な数になるであろう Internet Explorer 3.0 ユーザーが一体このページをどう見ているのか気になるし。