7月4日に生まれて

seagull

Photo: "seagull" 2008. Tokyo, Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX.

7月4日に生まれて、を観る。最初に僕が観たのは、多分、中学の時だ。膝の手術をして、退院してまもなく観たのだと思う。だから僕はこの映画を、反戦映画、というよりも、中途障害者の映画、として観た。


銃撃により脊髄を損傷して、歩けなくなった主人公の立場が、その時の僕にはとても近く、深く感じられた。病院で、車椅子の中に混じって座る自分。そうして、気がつくと自分だけが立ち上がって走り出す。劇中でトムクルーズ演じる主人公が見る夢だが、僕も病院で同じ夢を見た。


僕はまもなくして歩けるようになり、やがて、走れるようにもなった。そして、そんな夢は、見なくなった。でも、一生回復しない人たちも居る。病院から、出られない人も居る。実際、退院した後もしばらくは、何をするにも怖い、と思った。もし、事故にでも遭って、また、あの病院に戻るのが怖い。随分長い時間、そんな恐怖に苛まれながら、生活していたと思う。


今、良くも悪くも、もうその記憶は無い。張り切って走りすぎたときに感じる膝の痛みや、ふと正座する場面で、それが出来ない時に、自分が他の人とは違う経験を潜ったことを思い出す。しかし、その時だけの事だ。時間が経って、忘れること。それが、何かの救いにはなる。そう信じたいと思うのだ。

山に向かって歩くペンギン

Photo: 太陽 2006. Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX.

Photo: "太陽" 2006. Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX.

ディスカバリーチャンネルをボーッと見ている。


南極のペンギン。

ペンギンは宿営地と餌場の開氷面を往復して生活している。

しかしある日、一匹のペンギンが宿営地と開氷面の真ん中で立ち止まる。そして、仲間から離れてただ一匹、遙か内陸の山脈を目指して歩いて行く。


例え、彼をつかまえて、宿営地に連れ戻したとしても、また山に向かっていくのだという。

海のない内陸部は遙か 5,000km 続き、待っているのは死。彼らが山に向かう理由は、分かっていない。

ヨチヨチ歩いていくその鳥は、最期に何を見るのだろう。

ゲコゲコ

 Photo: frog 2008. Tokyo, Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX.

Photo: "frog" 2008. Tokyo, Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX.

ゲコゲコ
死んじゃったんですか?

ゲコゲコ
もう、夏も終わりですからね。

ゲコゲコ
もうすぐ、静かな季節が来ますね。

ゲコゲコ
おやすみなさい。

ゲコゲコ。。