マラッカのポストも赤かった。
手紙をここに入れてね。
写真と紀行文
マラッカのポストも赤かった。
手紙をここに入れてね。
ヨットが並んでるよ!
ベランダに出ていた友人が、やや興奮している。
ハワイの朝、今日はとりたてて何も「するべき事」というのは無くて、とりあえずはゆっくり朝飯を食べて、それから何をするか考えようというような、そんな一日。気がつけば、ガイドブックすら持ってこなかった。
ワイキキビーチから西側を望む。手前のヨットハーバーから、公園を経て、奥がホノルル国際空港。更に、海軍飛行場が続く。ヨットが一列になって、何かのレースでもしているようだ。
ホノルルで雨に降られるようなことはなかったが、海から雲が生まれては頭上を過ぎ去っていった。真夏とは違う、柔らかい南国の光が、酷暑が終わったばかりの東京から来た僕には、とても優しく感じられる。
学生時代に、大忙しのロスアンジェルス→ラスベガス→ハワイ旅行をしたときには、こんな風に海が見える部屋には泊まれなかった。河を挟んでアラ・ワイ ゴルフコースが見えるワイキキの外れの、ぼろいコンドミニアムで、折りたたみのしょぼいエクストラベッドがショッキングだった。
また来るとは思わなかったなぁ、それが正直な感想。
写真を撮るにあたり、やはり「好物」というものがある。苔はかなりの好物であって、ついつい目が行ってしまう。
人混みで一杯の鎌倉から電車を一駅乗って、北鎌倉。駅の直ぐ横にある円覚寺はとても静かで、ゆっくり歩くのにいい。
境内のずっと奥、黄梅院の庭は僕的な好物にぴったりはまる「上等な」苔だらけ。中でも目を引いたのは、この無人島みたいな景色。苔の波間に、島と椰子の木。
そういえば、この円覚寺がイサム・ノグチの父、野口米次郎が滞在していた場所であることを、僕は最近になって知った。