タコス屋の看板に当たる

Photo: ナチョス 2008. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.

Photo: "ナチョス" 2008. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.

ゴスッ。

という音がして、目の前が暗くなった、真昼の大手町。

ビル風に煽られて落下したタコス屋の看板が、僕の顔面を直撃したのだった(しかも角)。


タコス売りの車に、OL が並んでいたので、これはまあ少なくとも不味くはない(そして腹もこわさないだろう)と思って、並んでみたらこれか。まあ、女子の顔面に看板が当たるよりは良かったかもね、、。

タコス屋の看板に当たったことは無かったので僕はかなり動揺していたが、店員はもっと動揺していて、チーズと挽肉が沢山乗ったナチョスをもらったよ。

大手町ファーストスクウェアの広場には、植え込みの中に、なんとなく腰掛けられる段差があって、そこに落ち着いて、タコライス(沖縄料理だが)、ツナのタコス(本場には無さそうだが)、もらったナチョス(Tex-Mex だが)をモソモソ食べる。全部、ビックリするほど淡泊な味付けで、それはそれでお昼には良い。謎の辛そうなソースが入った小さい容器が同梱されていたの で、それを使うともうちょっと味が変わるのかも知れない(全部食べてから気がついた)

カラダを張って入手したナチョスは、結構ちゃんとしていて、挽肉・ワカモレ・サワークリーム・チーズがかかっている。これを、適宜混ぜ合わせて、揚げたトルティージャで掬って食べる。お昼と言うよりは、おつまみ。


ナチョスのチーズをナプキンで口をぬぐっていたら、トマトソースが付いた。いや、これは血ですね。

俺レシピ バジルそうめんチャンプルー

Photo: バジルそうめんチャンプルー 2007. Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.

Photo: “バジルそうめんチャンプルー” 2007. Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.

バジルの葉が死にそうになっていたので(奴らは簡単に死ぬ)、どうしたものかと思う。パスタは品切れだ。そうめんはある。ツナ缶が冷蔵庫の上でふてくされている。

この面子から考えると、そうめんチャンプルーということになる。そうめんチャンプルーにバジルって合うのか?よく分からないので、早速やってみましょう。


バジルは適当に刻むか、ハサミで切っておくか、むしっておく(好きに選ぶ)。ペペロンチーノをつくる要領で、多めのオリーブオイルに、刻んで冷凍しておいたニンニクと(便利だ)、鷹の爪を放り込んで加熱。香りが良い感じになってきたら、そうめんチャンプルーの要領でツナ缶を放り込んで炒める。ツナ缶が入った時点で、やや貧しい感というか、日曜のお昼感というかが一気に出て良い。


あらかじめ固めに茹でてよく洗っておいた(「よく洗うこと!」と、かつて料理の師匠は私に言った)、そうめんをたたき込んでグルグル炒めて出来上がり。グルグルグルまでやると、そうめんがシナシナになるので注意。フォークでいただけばパスタだし、箸で食えばチャンプルー。

鉄のフライパンで炒めた方が美味しいように思う(そうめんはくっつくけど)。しかし、微妙に飯には合わないと思われる。(ということは、チャンプルーではないのかも)。

そして真空管アンプは壊れた

Photo: "LUXMAN SQ-N100."

Photo: “LUXMAN SQ-N100.” 2007. Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.

嫌な予感はしていたのかもしれない。だから、普通は買った家電品の箱はさっさと捨ててしまうのだが、このアンプだけは箱も梱包材も保管してあった。

買って2ヶ月。ふとおかしいな?と思う。左側のスピーカーが鳴ってない。スピーカーの左右を入れ替えてみると、順当に右側が鳴らなくなる。

入力をCDから、他のラインに替えるが変わらない。ヘッドフォン出力も左側が死んでる。音量を一杯にして、ノイズを聴いてみると、やはり左側は出ていない、、っていうかボリュームのつまみが、幾らでも回るのはなぜ??え??と思って回していたらとれやがった。

そんなに安くない製品(オーディオのあっち側の世界観で言えば安いが、コンポとかの世界観で言うと高い)でつまみがとれるのは精神的なショックがでかい。さっきまでぴかぴかのアンプだった物が、一気にゴミに見えてくるから不思議だ。修理に出す気力が出るまで半日かかった。


さて、Luxmanの保証規定では、まずユーザー登録カードを返送しておかないと保証書が来ない。そんなものを送っているわけはないので、まずはそこから。1週間ちょっと待って(この時点で、かなり嫌になっている)カードが送られてきたので、サービスセンタに電話してみる。コールセンタみたいなものをイメージしていたのだが、普通に会社の修理部門の代表電話みたいな感じで、お姉さんが出た。

まずは、ユーザー登録番号を、と言われるかとおもいきや、「えーと、症状と、ご連絡先を書いた紙を入れて送って下さい」とのこと。お問い合わせ番号も、incident IDも無い。なんていうか、結構手工業な感じなのか。

とっておいた箱につめこんで、横浜の本社サービスセンタに送る。小さいけど15kgぐらいあるので、配送料が高い。っていうか、一番ローエンドでこれだから、もっと高いのが壊れた人はどうするんだろう?持ち込みなんだろうか。

また、1週間ぐらいして、いかにも技術者というか職人な担当者から電話がかかってくる。左チャンネルが鳴らないという症状が、再現しないんですよ、、。とのこと。ああ、ありがちだ。お客もメーカーも一番困るパターンだ。しかも真空管だから、運搬時の衝撃でどうにでもなってしまう。

それでも感心したのは、左チャンネルの系統の真空管については予防交換をしてくれたことだ。(ごねたわけではなくて、向こうからの申し出)ボリュームのつまみは、固定用のイモネジがはずれていたらしく、回りすぎて切れたLED用の配線と一緒にさくさく直されていた。全て保証期間内無償修理。


そして、まもなくアンプは戻ってきた。

まあ、壊れるのは仕方ないし、真空管なんだから多少動作が不安定なのもご愛敬だ。(ボリュームが取れるのはどうかと思うが)大きな会社の製品ではないので、修理してもらうまでがいささか面倒(クーリエが無いとか)だが、対応自体は満足できた。

去年は、けっこう沢山の家電品を買った(入れ替えも多かった)が、やはり壊れるものはある。ダイキンの空気清浄機は異音がしてクーリエ修理になったが、イオン化用ワイアーの張り具合が甘かったことが原因で、修理というか調整されて返ってきた。張りの甘さというのは、多分、ほんの数ミリの話だが、音はけっこう凄かった。

当たり外れの問題もあるが、最近のコストダウンで品質管理はちょっと落ちてるのかなぁ、という印象もなくはない。特に、微妙に調整がいるような部分は、デジタルなサプライチェーンではすくい取りきれないのだろう。