iPhone に着信拒否機能は無い

Photo: Sony Ericsson Correction 2009. Tokyo, Japan, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

Photo: "Sony Ericsson Correction" 2009. Tokyo, Japan, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

iPhone を使っている日本人の誰もが、画面上の電話番号に触れた瞬間に発信し始めるワイルドな仕様に、一度は驚いたことがあると思う。iOS は確認ダイアログを出すとか、そういう迂遠なことはしない。

僕が iPhone でもう一つビックリしたのは、着信拒否機能が iOS には備わっていない事だ。

日本以外の人って、着信拒否しないものなのか?それってガラパゴス機能なのか?外国に携帯電話相手の迷惑営業電話って無いのだろうか。


iPhone に変えて暫くした頃、マンション投資の電話営業に閉口した事がある。最近助かるのは、怪しげな電話番号は Web で検索すればたいてい正体が分かることで、それは迷惑電話番号サイトにしっかり載っている完全に NG な会社だった。仕事中にも繰り返しかけてくるので困ったが、その営業トークが凄くて

「なんでかけてくるんですか?」
「営業ですから!」
「いや、かけて来るなと言っているでしょう?」
「いえ、自分は営業ですからかけるんです!」

面倒になって切る、またかけてくる

「切るなんて、酷いじゃないですか!」

なんか逆に怒られたよ。営業だから迷惑でも電話をかけるんです、っていうロジックは凄すぎて反論できなかった。ここまで出来る精神力というか、無神経力は凄いと思うが、テレアポ系で働いていた人の長続きしなさ加減を見ると、やっぱりきつい仕事なんだろうと思う。


それはともかく、iOS に着信拒否機能は無い。でも、他に手はある。ソフトバンクの 3G 回線は、特定番号に対する着信拒否機能を持っている。有料サービスということに少々ガッカリしたが(地味に儲かりそうな機能だ)、仕方ないので Web から契約した。

着信拒否したい相手は、サービス用の番号にかけて自動音声応答に従って登録する。拒否する際のメッセージが選べたりするのがちょっと面白い。せっかくなので、勉強になる英語バージョンにしてあげた。

あと半月弱でリリースされる iOS 4 の 100の新機能に、着信拒否機能は含まれているのだろうか。含まれているといいな。

デジタルサイネージ ジャパンの LED提灯

Photo: LuminArt 2010. Chiba, Japan, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

Photo: "LuminArt" 2010. Chiba, Japan, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

Interop、ここ数年は単なる一般展示会来場者として来ている。最盛期は、本館フロアを全て使い、更に向かいの別館にまで展示場があったが、今年は本館部分の半分が使われていない状態。やはり年々規模が小さくなっている。

NOC の人たちも、昔はなんか臭そう(いや、悪口ではなく)な感じだったり、もう完全にあっち側っぽかったけれど、今は揃いのクリーニングされた T シャツを着ていて、ガッカリするぐらい普通に見えた。

今年は、Interop よりも併設で開催されていたデジタルサイネージの方が面白くて、立ち止まって見たものはこちらの方が多かったように思う。中でも個人的に今年一番面白かったのは、(これは仕事には関係ないが)LED提灯だ。


カリフォルニアからの初出展という SiliconSign の小さなブースには、なんとも魅力的な LED でつくられた和風の提灯が幾つも並べられている。ハロウィンのカボチャとか、怪しいフォントの日本語とかが、お盆の提灯のようにくるくる回っている。これは思いつきそうで、思いつかなかったという感じ。

PC に接続すると、表示内容をちょっとカスタマイズしたりできるらしい。これでお値段、3万?4万円。テスト販売的な価格付けらしいが、業務用としては倍でも結構安いと思う。電力消費も、LED なので抑えめ、とのことだ。

自分が良く行く店の店内に付けて貰いたいとは思わないけど、ちょっと目新しい店にあったら面白いよなぁ。

注:商品の撮影には許可を得ています。

ThinkPad X61を自分で修理する

Photo: Inside ThinkPad X61 2010. Tokyo, Japan, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

Photo: "Inside ThinkPad X61" 2010. Tokyo, Japan, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

wordpress の人気ページを見ていると(プラグインで人気ページの集計ができる)、ThinkPad の部品関連のページに結構人気がある。wordpress にして初めて気がついた感じだ。ということで、何かの役に立つかもしれないので ThinkPad X61 修理の記録を書いておく。


おおまか壊れない ThinkPad だが、可動部分が壊れるということはやはりある。

使い始めて 7ヶ月、どうもファンがうるさいと思って居たのだが、ある日、「ガガガガ」とありえない音を立て始めた。キーボードを外して、左上に付いているファンを掃除してみたが、音は消えない。

よくよく聴いてみると、パームレスト左側あたりから聞こえてくる。仕方ないので、背面のボディ取り外しネジの指定が(四角くて下に短い線が 4本入っているアイコン)あるものを全て外し、ボディ上面の樹脂パーツをとってみた。とった状態が上の写真だ。なお、一連の作業の前に、ACアダプタは外しておくこと。

開けてみるとパームレスト左側に、セカンドファンが付いていた。ここにファンがあるとは知らなかった。ブロワーで吹いてみたが、回りがかなり悪くて、確実にここが壊れている。とにかく良く吹いて、再び起動を試みたが、今度は FAN Mulfunction で完全に起動しなくなってしまった。(温度上昇を避けるための安全機構だろう)


ThinkPad を長く使っている人なら知っていると思うが、ThinkPad の部品の中で、FRU の番号が付いているものについては、ユーザーの手で交換することが許されている。当該のファンをよく観察してみると、FRU で”42W3410″と部品番号が記されていた。ということは、自力で交換が可能ということだ。

保証期間内なので、センドバックで修理も可能だとは思うが、その手間をかけたくはないので、パーツセンタから部品を取り寄せることにした。

パーツの注文プロセスについては、このWeb が詳しい。いつものようにパーツセンタに電話し、今回は初めて女性が出たのでもの凄く驚いたが(いつもは、いかにもエンジニアという感じの男性が多い)、対象機種名(型番が望ましい、僕の場合は6765-A51)と FRU パーツ番号42W3410 を伝えて、在庫状況を確認してもらう。

「こちら在庫僅少となっておりまして、、」

いや、一個で良いです。


暫くすると見積が FAX で送られてくるので、ネットバンクであれば振り込みのエビデンスのページを、ATMであればレシートを添付して FAX する。数日すると、いつものでかい箱に入って、小さなファンが送られてくる。

セカンドファンは、基盤にテープでとめられたフレーム部分まで含めて 1アッセンブリとなっている。流石に、テープ部分からはぎ取るのは躊躇されたので、一旦部品をばらして、ファンの部分だけを移植することにした。交換して、ネジ止めを全て元に戻し、電源を入れると何事もなく起動。

あれほど、気になっていたファンの音も随分静かになった。分かる人は自分で直して良い、という姿勢はこれからも続けて欲しい。