歯が溶けそうな巨大なクッキー、あるいは粘土。

Great American Cookie Company

Photo: "Great American Cookie Company" 2011. Las Vegas, NV, US, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

「サンドイッチの他に何かいる?」

って聞かれても、ワッパーしか頼んで無いぞ。と思ったら、ハンバーガー類は全部 “Sandwich” 呼ばわりなのか。そんな用例、学校で習わなかった。

ちょっと庶民的な、というか、西友っぽいショッピングモールに来ている。同僚が「燃料切れです、腹が減りました」というので、お約束のバーガーキングでおやつを食べる事にする。


フードコートだから、他にも選択肢は有ったのだが、店員に全くやる気が感じられずフレッシュにも見えない「Fresh Deli & Grill」と書いた弁当屋とか、「メーン!」的な会話で店員同士が盛り上がっているチキンハンバーガー屋とか、歯が溶けそうな巨大なクッキー(もしくは粘土)屋とか、はNO!だ。

ワッパーとフレンチフライ、コーラ。実に、安定感のある、バーガーキング。アメックスはサインレス一撃で通るのがアメリカっぽい。レシートを見たら、アンケートに答えるとワッパーをもう一個だそうだ。

「日本で試してみます」

と言っていた同僚は、無事に二個目をゲットできたのだろうか。結局、おやつというには量が多すぎで、そのままそれは夕食になった。

コーラより、水が高い国。

road

Photo: "road" 2011. Las Vegas, NV, US, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

朝、カンファレンス会場に着く。アメリカのイベントの開始時間はやたら早い。アメリカだけではない、アジア・パシフィックの人間も、放っておくとカンファレンスの開始時間の設定を 8時とかにしようとする。多分、日本が遅いんだろう。それは別に、「彼らが勤勉だから」では無い。満員電車の通勤時間がほぼ無い、という前提があって初めて、成り立つものだ。


外の気温は、まだそれ程上がっていない。しかし、室内の冷房は容赦なく、フリースを羽織っても少し寒い。食べものコーナーから、温いコーラの缶をとって、少し飲む。朝からコーラ、ありえないが、それぐらいしか選択肢が無い。水とコーラが、多分同じ位の意味なんだろう。なんていうか、いろんな意味で、厳しい国なんだと思う。コーラは別に高くない、でも、水は時々コーラより高かったりする。

今朝は、会場まで歩いてみた。24時間営業しているカジノには、早朝から客が居た。徹夜明けハイテンションで、ゲームをやっている。カジノから路上に、強烈な冷房の空気が、煙草の匂いと共に吹き出している。ストリップ通りに向かう街路では、市に雇われた業者が、路上を徹底的に掃除して、昨夜の騒ぎの痕跡を、跡形も無くしていく。それが、毎日、繰り返されているのだろう。


この会場に居るのは、ある程度のエリートクラスだろうか?お金は、平均的なアメリカ人よりも沢山もらっているだろう。階層が高いかといえば、そんな事も無いのかもしれない。入れ墨をしたエンジニアが多いのに、びっくりした。

朝一のセッションはまだ始まらない。プリンシパルアーキテクトの肩書きを持った、子熊の様なおっさんが演台に立っている。昨日、僕の後ろで MacBook で熱心にノートをとっていたアジア系が、今日も反対側の列に居る。ごっついスピーカーから、ライトなメタルが曲が流れている。

突然思い知る。ここは、アメリカなんだ。

焼きそばお粥朝食セット

breakfast in China

Photo: "breakfast in China" 2011. China, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

香港の朝食と言えば、なんとなく、そりゃお粥だろ、というイメージがあった。だいぶいまいちな(とは言っても、中華圏としてはだいぶクセの無い western style の)ホテルの朝食バイキングをやめて、今朝は外に食べに行く事にした。


そんなに早起きはできないので、朝のラッシュも過ぎた少し遅めの朝。商店が並ぶ通りを、まあ、ここらへんかとたいした当てもなく歩いてみる。なかなか繁盛している弁当屋、あまりにも敷居が高そうな超ローカルな麺物屋などはあるのだが、お粥を食べさせそうな店が無い。

これは、香港の朝食はお粥というのはただのステレオタイプだったのか?と思い始める。あるいは、朝マックのように時間帯限定のメニューだったりするのだろうか。それもあり得る。散々、裏路地の商店をのぞき込んで、「粥」的なメニューのある店を発見。お客も何人か居るし、店の人もフレンドリーっぽくて入りやすそうだ。


少しペタ付く写真付きのメニューを見る。お粥だけ、というのは何故か無くて、焼きそばらきしものがセットになっている。焼きそばとご飯とか、お好み焼きとご飯、というのは大阪国では常食されていると聞くが、お粥と焼きそばというのは、また新たな文化の幅を見る気がする。とりあえずそのセットを頼む。

でかい丼に並々のお粥と、これまたたっぷりした焼きそば。お粥は魚の出汁が利いていて、なかなか美味しい。具は、たまーにほぐれた魚の身が入っている。あと、なぜか麺の切れ端とか。多分、出汁とかが共用なのだろう。焼きそばはソース味と言えなくもない、具はもやしか何かがはいっているのだが、とにかく脂っこいのと、根底に中華風味的クセが横たわっており、とても完食は不可能。いずれにせよ、丼お粥と焼きそばは、朝食としては相当重い。

日本の外で食事をしていつも思うのが、量がたいてい多い、と言う事。ファーストフードのコーラやポテトの量もそうだし、きちんとしたレストランでスープからサラダから、順に食べていたらメインにたどり着く前に満腹だ。中華圏でもそれは同じで、残すのが許容される(気にされない)文化とは言っても、食べきるのが困難な量が常に出る。これが基準だとすると、日本人て、世界で一番小食なんじゃないか、そんな風に思ってしまう。


さて、周りを見回すと、このセットで食べている客は殆ど居ないではないか。皆、熱いチャイのようなものをメインの丼に付けて、それを啜りながら新聞なんかを見ている。よくよくメニューを吟味すると、飲み物セット、のようなものがあるみたいだ。なるほど、朝から焼きそばセットは、やっぱり無いよなぁ。

店内のテレビは何故か、ディズニーチャンネル。ミニーがフフフと笑っている。