Zeiss Ikon で初めて撮る

Photo: 窓 2006. Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX.

Photo: "窓" 2006. Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX.

Zeiss Ikon で初めて撮る。

空港のいつもの Royal の deli から。携帯のレンズでは、とても写らない遠くの富士山は、果たしてどうだろうか。実際にフィルムを入れてみて、外で撮ってみると、とても良く感じる。

ペースがゆっくりしているし、自分で撮っている感じがする。それに、何かを盗んでいるような、奪っているような、そういう感じがしないのだ。


昨夜、フィルムを初めて入れた。Tri-X だ。入れるのが少し難しくて、それが嬉しかった。自分が持っているのを自然に感じるカメラ。U10 以来かもしれないし、あるいは、初めてかもしれない。

目下に雲が見えてきた。遙か北に向かっている。空を ikon で撮ってみようと思って、荷物から出してみた。カメラを傍らに置いて、手帳に文章を書いている。プロのカメラマンだか、紀行作家だかみたいだ。

ATOK2006

冷やし中華が始まると(別に終わっていないという説もあるが)食べずにはおれないように、ATOKがバージョンアップすると、バージョンアップせざるおえない。ということで、ATOK今年モデル(年に一度バージョンアップしているみたいなので、そう呼んでもいいだろう)がリリースされ、AAA優待でバージョンアップした。ダウンロード版で4,725円、これを高いと思うか安いと思うか。考え方によっては、一日中使うといっても良いソフトだから、まあ、こんなものかな。MSのIMEでも気にしない人には、とんでもなく高いのかもしれない。
前回のバージョンアップではうまくいかなかったスタイルの引き継ぎも、なんとなくうまくいって、重くなった感じもなくまずは自然。webを見ると、変更点が色々書いてあるけれど、IMEという完成された領域で、よくも毎年なんとか新機能や改良を行えるものだと感心はする。そういえば、このバージョンから64bit化されたそうで、これで x86-64 editionのWindowsでATOKが使えるようになった。あまり目玉としては書いていないのだが、16bit用のFEPとして20年前に生まれたATOKが64bitになったというのは、ちょっと凄いことだと思う。

Zeiss Ikon (Black) が来た。

Photo: 街路 2005. Tokyo, Japan, Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

Photo: "zeissikon" 2006. Tokyo, Japan, Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

CONTAX 販売完了以来、もうフィルムカメラを買うことはないだろうと思っていたのではあったが、また買ってしまった。しかも、時代に逆行するMF一眼レフから、さらに退行して手動巻の MF レンジファインダー。


とか書いてみたが、買えない売ってないという噂の zeiss ikon black を入手できて、実はかなり嬉しい。予約したのが一月の頭で、待つこと一ヶ月、思ったよりも早くやってきた。フィルムカメラからの撤退を表明するメーカーが増える昨今、デジカメでも、オートフォーカスでもない、アナクロカメラの zeiss ikon は生産が追いつかない状況なのである。いったいどれぐらいの生産能力があるのか知らないけれど、こういったものが欲しいという層は確かに居るようだ。

以下、zeiss ikonのユーザーレビューはまだあまり無いみたいなので、少し細かく書いていく。興味の無い人には、つらいと思いますけど、、。


買ったのは zeiss ikon のブラックペイント(シルバーもペイントなのだそうだが)、biogon T* 28/2.8 に、レンズシェードと、UVフ ィルタ。これに、zeiss 純正のレンズクリーニングキットをおまけで付けてくれた。普通に定価売りのところもあるが、横浜某所では「おおっ!」という値引きをしていただいた。なんかマニアックで怖そうな店構え(失礼!)だったのだが、値段もサービスも文句なし、感謝。

で、まだ撮影もなにも出来ていないので、(デジカメなら即レビューなんでしょうけど、そのアナクロ感が良いでしょ)写真以外の感想を書いておく。

まず箱。CONTAX T2 は宝石箱みたいな豪華なパッケージに入っていたが、それは遙か昔の事。化粧箱に発泡スチロールで、ごくごく簡素な普通のパッケージング。パッケージは白地に、zeiss のロゴが入ったもので、すっきりしている。本体にもレンズにも直筆の検査証が入ってきたのは感心した。

本体。シルバーに比べて、引き締まって一回り小さく感じる。自分の好みでは、やっぱり黒。実機を見ないで予約したが、やはり正解だった。表面はマット仕上げではなくて、少しグロス気味。いろいろなところで言われている、塗装のムラはあまり気にならない、というか何で文句が出るのかよく分からない。別に塗装で写真を撮る訳じゃないしね。ボディを手に持った感触はかなりしっかりしている。僕はこのサイズのカメラを使うのは初めてだが、「撮る」という動作においては、大きからず小さからずの丁度良い大きさのように思う。(それが、あえて、レンジファインダーを追加で買った理由でもある)あと、ボディ上の文字類は印刷じゃなくてちゃんと刻印+塗装。

次に撮影に関する部分。ファインダーはとても明るく文句無い。レンズが 28mm だと、アイポイントがかなり低くなるが、それは一眼レフと比べるからだろう。(レンジファインダーって、そういう事は気にしないのかな)シャッター音、感触は思った以上に良い。価格を考えると、ここは良くできている、という印象だ。ISO 設定、シャッター速度設定、AE 設定、露出補正のインターフェイスは直感的に1つのダイアルにまとめられていて BESSA と同じ。EV±2 の範囲で AE の目盛が切ってあり、それ以外がマニュアル設定のシャッター速度になっている。

結論として、ボディの定価153,000 をどう考えるかだが、個人的には十分リーズナブルな価格設定だと思う。見た目、ライカのような威圧感はなく、かといって、没個性でもない、主張のあるデザインだ。機能性は現代的であり、飾りではなくて道具として使える。


レンズ。これはまだ撮っていないので、なんとも評価しようがない。biogon T* 28/2.8 は標準のファインダーで使えて、大きさのバランスも本体と丁度良い。付けた感じは、一番見栄えがするレンズかもしれない。レンズシェードを付けると結構インパクトが出てしまうので、個人的にはあまり付けたくないか。(買ったのにね)なお、スペックシートに出ていなかったような気がするが、絞り羽は 10枚となっている。

最後に、匂い。(なんだそれ)明らかに、CONTAX と違う匂いがします。zeiss だけど、CONTAX とは違うカメラなんだなぁ、という気になります。