いくら偉そうなことを言ったって、やっぱりデジカメは簡単便利なので、銀塩、それも一眼レフとなるとある程度の旅行じゃないと持って行く気がしな い。で、久しぶりに持ってみると、その重さと、その匂いと、やっぱりホンモノだなーと思う。ファインダーから見た景色も、異次元に綺麗だ。やっぱり一眼は 良い。
レンズをのぞき込むと、レンズの T* コーティングに映り込む木陰の光りが飴色に輝いている。やっぱりレンズが違う。これは綺麗だと思って、「デジカメで」撮ってみるわけだが。
この夏の暑さは銀塩泣かせだ。熱に弱いリバーサルフィルムを持って炎天下を移動するのはとても気を使う。本当に熱さでフィルムをダメにしたことは無 いのだけれど(それよりも、CONTAX の一眼にありがちな巻き上げミスでかぶらせる方が危ない)、放っておけばケースに触れない位に熱くなるのは恐い。コンビニで氷を買っては、クーラーバック に入れてフィルムを冷やす。宿に着いたら、冷蔵庫に移す。ちょっと面倒。旅先で毎日冷蔵庫からフィルムを出し入れするのは、もうすっかり慣れてしまって、 フィルムの出し忘れはないけど。
このレンズがデジカメでも使えたら良いのに、と素直に思う。使っている人を見たことがない N マウントより、MM マウントのマニュアルフォーカスで、CONTAX 用のデジカメボディを出して欲しい。コンセプトとしては、EPSON の R-D1 みたいなのが良い。多分、意外と売れるんじゃないとか思うのだがどうだろう。
注:T* コーティング。Carl Zeiss レンズに施される、コーティングの総称。Ziess の画を作るうえで、重要なモノらしい。これが施されたレンズには、T* ロゴが刻印される。