Carl Zeiss Planar T* 85mm/F1.4(MM)

Photo:2001. Tokyo, Japan, CONTAX RX, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85(MM), Knodak

Photo:2001. Tokyo, Japan, CONTAX RX, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85(MM), Knodak

Yashica/CONTAX MM マウントの中で、最も有名な単焦点レンズ、Planar 85mm/F1.4。5群6枚のレンズが、みっしり詰まった 595g には、妙なお買い得感がある。

ピントは薄く、視力が良くないときちんとフォーカスさせるのは、難しい。2m先の人間を撮影するとして、絞り解放 (f1.4) では、体感で 2センチ程度の写界深度しかない。で、その難しさの見返りが、素晴らしい発色と暈け。オイルを流したような、艶のある暈けは、普通のレンズと全く次元が違 う。

個人的には、最も使い勝手が良く、最も多用しているレンズ。85mm の寄りすぎない、離れすぎない、独特の視点は、丁度文章で何かを切り取る時の呼吸に似ている。解放近くでの美しい暈けは、主題にスポットライトを当て、カ ラレーションの強い色味と合わさって、自分だけの表現を生む。

Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 35-135mm/F3.3-4.5(MM)

Photo: 2002. Kyoto, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 35-135mm/F3.3-4.5(MM), Kodak EB-2

Photo: 2002. Kyoto, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 35-135mm/F3.3-4.5(MM), Kodak EB-2

Zeiss の標準ズームレンズ。Vario-Sonnar の 35-135mm/F3.3-4.5。135mm で F4.5 を維持するのはたいしたもの。

VS35-135 がカバーする焦点域は非常に使い易く、ちょっとした旅行ならこれ一つもっていけば、十分ことは足りる。マクロ機能もついていて、あらゆる状況で、あらゆる ものを撮れるレンズだ。15群16枚のレンズを組み合わせたガラスのカタマリは、860g とかなりの重さがあるが、ウエイトバランスはよく、持ち易い。描写は現代的でビビッドな Zeiss で、澄んだ空気感がある。厳しい光線条件でも安定した写りで、コントラストと解像度も高い。

気軽に買えるような値段ではないが、CONTAX SLR に組み合わせる最初の1本として、思い切って選んでみるのも良いかもしれない。ちなみに、レンズ径が 82mm もあるので、フィルターが結構高い。純正の P-Filterで定価 5,600円だ。(!)

Carl Zeiss Tessar T* 45mm/F2.8(MM)

Zeiss を代表するレンズ方式、Tessar。他社レンズにさえ テッサー・タイプという呼称を見ることが出来る。

極めてコンパクトなレンズで、キレる描写。

京セラの撤退の際に、最後まで市場に残ったビミョーな 100周年記念モデルを思わず買ってしまった。買ってしまったのは良いが、ボディーと全然色が合わない。(あたりまえ)しかも、フィルター径が普通の Tessar とは違うというのだから困ったモノだ。まあ、「せっかくですから」買っておいて良かったとは思っている。使うのはまだまだこれから、という感じ。