爬虫類カフェ・フクロウカフェ

Owl cafe. (horn owl)

Photo: “Owl cafe. (horn owl)” 2015. Tokyo, Japan, Apple iPhone 5S.

新宿あたりで爬虫類カフェをやりたい、と言っていた友人のその後を聞いてみると、どうやらやっぱり挫折したようだ。

まず物件を見つけるのが至難であろうことは容易に想像できるし、脱走とか噛むとか、ド素人でも簡単に分かる。

それに、何かカフェをやるなら、最低限、モフッとしていないと厳しいのではないか。そんな風に思う。


フクロウカフェは、正直あまりにも良すぎた。あまにも聡いこの生きもの。しかも、モフッとしている。

羽の文様もそうだが、何よりも瞳の色の美しさと色の深さ。

カピバラに次いで飼いたい生きものではあるけれど、とても手に負えないだろう。なにせ、日々の食事として冷凍マウスを与えなくてはならないのだ。。

※実際には横浜に爬虫類カフェが存在するようだ(横浜亜熱帯茶館)。爬虫類の持込も可能で、ただし店内で逃走した際はそのままスタッフになるという利用条件。

スパゲッティナポリタンは日本料理だ

Spaghetti Neapolitan(Napolitan).

Photo: “Spaghetti Neapolitan(Napolitan).” 2013. Agra, India, Apple iPhone 4S.

「スパゲッティナポリタンは日本料理だ」

と聞いていたけれど、ここインドのアーグラーでレストランのメニューを眺めていた僕は、深い衝撃を受けた。

ベジパスタとか、チキンパスタとか、さもありなんなメニューに混じって、”Spaghetti Neapolitan” こ、、これは。これは所謂、ナポリタンなのだろうか。中途半端に「ナポリ」の綴りが本格的だったり、ボロネーゼと並んで、イタリア料理的扱いになったりしているのも気になる。


日本で働いた事があるシェフか何かが伝えたのだろうか。わがままな日本人観光客のリクエストから生まれたメニューだろうか。あるいは、全くその発祥を日本とは異にする、インダス文明独自の新メニューなのか。

是非頼んでみたかったが、そうしなかった。僕は、今になって後悔している。世界の片隅で出会うネタメニューは、やっぱり頼んでおくべきなのだ。

インドではナンを食べない

Naan and can of coke.

Photo: “Naan and can of coke.” 2013. Agra, India, Apple iPhone 4S.

「インドでは普通ナンを食べない、あれは日本のインド料理独特のものだ」

なんて、聞いていたけれど、普通にナン出てきてますけど。

きっとここは、観光客向けの高級な店なのだろう。だから、一般的にはあまり食べないというナンも、普通に出てくる。白と青で統一された店内は、清潔で涼しげ。出てくるカレーも、変な話、日本のうまいインド料理屋で食べる感じ。

ビリヤニも、マトンカレーも大変結構。値段が相当高いから、毒気が抜かれた洗練の料理。飲み物のコーラも、缶入りで安心。思えば、ここで気をよくして油断したのが良くなかった。インドのレストランと言ったって、別に普通じゃん、と思ってしまった。後から考えれば、そんなことは無かったのだ。インドのダイナミックレンジを、僕は見誤ったのだ。


ホテルの運転手は店の外で待っている。店の周りに屯している地元に人間(暇なのか、仕事が無いのか、そこに居るのが仕事なのか)と、なにやら楽しそうに話している。インド人のフレンドリーさというか、誰とでも超親しく話しちゃう感というか、その距離感は近い。