就職活動のありがちな勘違い

就職活動の季節だ。

街に、それっぽい人たちがあふれている。自分のキャリアを決める重要な時期だけに、学生の皆さんはしっかりと企業を選び、最後まで頑張って欲しい。 ちなみに、羊ページ管理者は学生だった頃、就職説明会参加申し込みの葉書を書くのが面倒で、ホームページからの申し込みができる企業しか受けなかったが。


ところで、外資系の会社に勤めていると、ありがちな勘違いをしている学生にでくわすことがある。曰く、
「海外で働きたいから、外資系の会社を志望しています」

はっきり言って、それは違います。ちょっと考えれば分かるが、海外の企業が、日本で事業を行うためにつくったのが、いわゆる外資系。だから、外資系の主なビジネスの場は、海外ではなくて、むしろ日本なのである。

外資の大半は、日本の顧客に対して商品なり、サービスなりを提供して飯を食っている。したがって、とにかく海外で働きたい、というならむしろ日本企 業に就職するべきだろう。製造業の海外工場とか、商社の海外代理店とか、門は狭いかもしれないが、ちゃんと海外で働くことができる、、かもしれない。

もっとも、単に海外で働きたいなんていう志望動機自体、どうなんだ、という話はあるが。

注1:日系か外資か、就職の際の最大の選択基準は、どっちの文化が自分に合いそうか、っていうことだと思います。あるいは、どっちの文化に染まりたいか、ということでもあります。これは、純粋に好みの問題。
注2:別に外資系は海外勤務できない、というわけでもないです。ケースバイケースでしょう。

音楽を聴く日

Photo: Dec., 2000. Sagacho, Japan, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D, Agfa, Dimage Scan Elite(Digital ICE)

Photo: Dec., 2000. Sagacho, Japan, Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D, Agfa, Dimage Scan Elite(Digital ICE)

今日は、音楽を聴く日だった。

ヨーヨー・マのバッハ 無伴奏チェロ組曲 → 小野リサのベストアルバム → グレン・グールドのバッハ バラード&ラプソディー

こんな順番でかけてみる。

ヨーヨー・マは、なんとなく頭よさそーな音色を奏で、小野リサの歌声は、一足先に初夏が来たような風を吹かせた。グールドは、たっぷり物悲しい旋律を、鼻歌混じりに弾いていた。このところ、小説とか音楽とか、それも少しアナログな感じのものを摂取したい気分なのだ。

そういえば、通勤の途中でヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」を読んでいる。大学生の頃に買ったきり、ほったらかしにしてあった文庫本は、埃まみれで日に焼けていた。もうすぐ、上巻を読み終わる。


湿度のせいで、B&W の音は、少し曇りがち。それでも、エアコンにはまだ季節が早い。

聴きながら途中で何度か眠り込んで、気が付くと、夕暮れから夜になっていた。

そんな、音楽を聴く日。


注1:Bach Unaccompanied cello suites Nos.1, 3 & 5, Yo-yo Ma, 1982.
注2:- the collection -, Lisa Ono, 2000.
注3:Brahms Ballades, Op.10/Rhapsodies, Op.79, Glenn Gould, 1982.
注4:グールドの録音には、実際、彼の鼻歌(?)が入ってる。

コンビニのゆで卵

いったい、誰が買うの?
コンビニのゆで卵。

その疑問に終止符を打つべく、思い切って買ってみた。午前 3時のコンビニで、ゆで卵を買う生活。ちなみに、ゆで卵は 1個 60円。パックに入った卵の単価を考えると、高いような気もする。


翌朝。

パッケージを開けると、ゆで卵が 1つと、折りたたまれた紙が入っている。塩は入っていない。

紙を開くと、マニュアルになっていた。これによれば、中の卵自身に塩味がついているらしい。それに、殻の剥き方の解説もある。頭の方を薄皮ごと 1平方センチ剥き、尻の方に小さく穴を開け、頭のほうから息を吹き込む。そうしてみると、確かに、なんとなく、うまく剥けるような気がする。


食べてみる。
「ウマイ、、」

黄身は濃厚で、ドロッとした茹で具合が絶妙。信じられないことだが、卵全体に塩味がしっかりついており、普通に塩を振ったときのように、一部分は塩辛く、一部分は味が無いなんてことはない。こ、これはもしかして、すごくウマイかも。思わず買ってしまうかも。

人目をはばかるように、ひっそり売られている、あのゆで卵。

ゆで卵って、ウマイんだね。

注1:付属のマニュアルは、殻を剥くときの、ゴミ受けにもなる。秀逸だ。
注2:その後の調べで、JR のキヨスクで売られている、「パールカル」というブランドのゆで卵が、別格にウマイらしいことが判明。しかし、最寄り駅ではいつも売り切れており、未食である。マニアが買っているに違いない。
注3:単に茹でたのではダメで、あの味はそう簡単につくれるものでは、ないらしい。