阪神電車

Photo: 1999. Kobe, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38, Fuji-Film

Photo: 1999. Kobe, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38, Fuji-Film

阪神電車が通り過ぎる。

地図もガイドブックも持たず、ただエッセイの文面だけを参考にして歩いたので、自分がいる場所がよく分からない。少なくとも、線路に沿って歩いていけば、目的地に着くことは確かだ。

しかし、線路沿いの道には、飲食店はおろか(どんな「いけてない」店でも、迷わず入ったはずだ、もしあれば)日陰すらなく、通すがる人も無く、無意味に疲労だけがかさんでいく。太陽がジリジリしている。

「?さん」付け

最近は、さすがに肩書きで呼び合う会社も少なくなって来たのではないかと思う。「?さん」付けが一般的だろう。しかし、「?さん」で終わりというわけでもあるまい。言葉は変化する。

社達:従業員及び、その他の雇用員間の敬称は、「?さん」付けを廃止し、全て「?っち」に統一するものとする。なお、日本語での表記時には「?っち」英語表記の際は「?tch」とすること。なお、この通達は即日発効とする。

こういうのが来たら結構痛いのではないだろうか。
あるいは、

社達:従業員及び、その他の雇用員間の敬称は、「?さん」付けを廃止し、全て「?らー」に統一するものとする。なお、日本語での表記時には「?らー」英語表記の際は「?rar」とすること。なお、この通達は即日発効とする。

とかさ。

スティーブン・セガール

ちゃんと見ようと努力し、その度に挫折してしまう映画、タイタニック。前振りが長くて耐えられないとか、よく見るとあの CG はやはり CG だとか、ケイト・ウィンスレットが頑丈すぎるとか、僕なりの理由はいろいろある。

しかし、その最大の原因は、主演であるレオナルド・デュカプリオの格好良さが僕には全く理解できないことにある。映画のヒーローというのは、ああいう、頼りなげな人ではダメだ。(羊ページはまた敵を増やした)

じゃあ、誰が真にカッコイイのかと言えば、そりゃスティーブン・セガールに決まっている。(いえ、あくまで僕の意見ですが)

強く、渋いこと、それがカッコヨサの基準だ。セガールは強い、間違いなく強い。元重量挙げの選手アーノルド・シュワルツェネッガーが、本当に悪党を 倒せるのかは疑問だが、合気道の使い手セガールならば倒せるだろう。007 のピアース・ブロスナンは少し渋いが、セガールは生まれたときから中年だったんじゃないかと思うほど渋い。

彼が主演の映画は、どれも安心して観られる。脚本がいいとか、別にそういうことはないが、間違いなく「ある種楽しい」。超大作があるわけではないけ れど、その B 級具合がかえって安心できる。東洋系の格闘映画にありがちな、悲壮感が無いのもいい。映画の中のセガールは問答無用に強く、そして、何があってもハッピー エンドになるのだ。


セガールで思い出したことが一つ。

アメリカでのこと。地下のショッピングモールをプラプラ歩いていると、ふとサインばかり売っている店を見つけた。品揃えは、スポーツ選手や歌手のサ インが中心。しかし、その一角に何故かセガールのサインを、僕は発見したのだ。これは、凄い。運良くというか、運悪くというか、その時店員は昼飯を食べに 出てしまっていた。ウインド越しに、しげしげと眺める。

値段は、数万円といったところだったと思う。店員が居たら、思わず買っていたかもしれない。というか、間違いなく買っていた。セガールは、カッコイイのだ。数万ぐらい払っても、問題ないのだ。


僕は、結局、タイタニックを未だちゃんと見ていない。この際だから、リドリー・スコット監督、スティーブン・セガール主演でタイタニックを撮っていただきたい。タイトルは、「沈黙の客船」だ。少なくとも、僕は見に行くから。

注:羊ページ管理者は、レオナルド・デュカプリオ及び、そのファンの方に、何ら挑戦的な意図は持ち合わせておりません。