韓国 その1

(今回の今日の一言は、旅先から更新しています。そのため、誤字脱字、意味不明な部分があるかもしれませんが、「ライブ」ということで、勘弁してください)

韓国 その1

今回は、出張で1週間ほど韓国に来ている。

お盆のトップシーズンということもあって、大韓航空のビジネスクラスという喜んでいいのか悲しんでいいのか、よく分からないもので行くことになった。もちろん、韓国に行くのは初めてだし、ビジネスクラスと名のつくものに乗るのも初めてだ。

朝1番の便だったのだが、いかしたエージェントが早朝6時7分新宿発のNEXをとってくれたため(めちゃくちゃだ)自宅から直で行くのはあきらめて、前日に杉並に住む友人宅にとめてもらった。

飛行機に乗る前に、ぜひ噂のビジネスクラスの待合室を見てみようということになった。そこでは、もちろん、ドリンクも食べ物もフリー。韓国行きの一 番機を待つ人たちで、室内はなかなかの盛況。しかし、お育ちのよい方々が多いせいか、室内はいたって静か。皿に食べきれないほど食事を盛ったり、べろべろ になるまでビールを飲んだりしている人はもちろんいない。金を払うと、静かな環境が手に入る。金持ちってうらやましい、と少し思った。

韓国へは、空路1時間50分。近い。


ホテルまでバスで約1時間。僕が泊まっているHYATTはソウル市街からは山ひとつ隔てた場所にあるため、何をするにも遠い。しかし、タクシーが初 乗りで130円で、しかもうんざりするほど乗れるのであまりお金はかからない。タクシーには2種類あって、黒いボディーの優良タクシー(初乗り300円) と、グレーのボディーの怪しいタクシー(初乗り130円)である。なんでこんなに値段が違うのかは、乗ればすぐに分かる。グレーのタクシーは、市街でも平 気で130kmぐらいでかっとばし、接触寸前の(事実ぶつかっているやつもあった)運転をする。間違っても助手席には乗らない方がいいと思う。たのむか ら、ミリ単位で車とすれ違うのはやめて欲しい。

午後は、南大門市場(アメ横を8倍ほどディープにしたようなところ)と、明洞(原宿と渋谷の中間のような場所、ただし4倍ぐらい健全)を見に行っ た。物価が日本の約半分(もしくはそれ以下)のため、気軽に買い物や、飲み食いができる。逆に、観光名所のような場所は少ないので、韓国には食事と買い物 のためだけに行くというやり方の方がいいようだ。

今日は、開放記念日。そのせいか、沿道には韓国の国旗が沢山掲げられている。しかし、日本でもそうであるように、特にそれが反日感情をあおったりするわけでもなく、特に若い人はなんにも考えていないようだった。

夜は焼肉。6,000円で価値観が崩壊するほどの豪華メニューと上質な肉が出てきた。確かに韓国の牛肉はおいしい。食感が「プリプリしている」とで も言おうか、とにかく変わっている。日本の牛とは明らかに違う方向性の美味しさがある。でも、あまりにも食べたせいで、もはや焼肉は見たくなくなる。

国道 43号

さて、3回にわたって神戸から「羊ページ」をアップデートしたわけだが、そこまでして本当にリアルタイムで見ている人がいたのか?というと、どうや らいたようである。(このページの読者は大半が、感想を送ったりする習慣を持っていないようなので、一般的にはどうだか分からない)

関西出身のある読者は、我々が国道 43号を歩き、餓死&脱水死の危険に見舞われている様を見て「あーーぁ、2号線の方に行けばいいのに、ファミレスもコンビニもいっぱいあるのに」と盛り上がっていたそうだ。知ってるんだったら、先にメールで教えてくれ。

あの道は、本当に酷かった。目的地に対して直線的に進めるので確かに効率はよいのだが、食事のできる店が結局僕らが入った寿司屋1軒だけだというの は凄すぎる。人通りもほとんど無く、「旅先での心温まる出会い」や「一夏の切ない思いで」になるような要素は、かけらもなかった。


それから、神戸牛について言えば僕らが「外した」店に入ってしまったせいなのかもしれないが、後から振り返ってもいまいちだった。とにかく、落胆し たのが 7,000円も払わされたのに、ステーキが鉄皿の上に乗って出てきたことだ。これは、一見すれば盛り上がって良いように思えるが、食べているうちに肉にど んどん火が入り、硬くなるという悪夢のような食器だ。(もちろん、ファミレスのステーキが鉄皿に乗っていても、僕は何ら不満ではない、今回は 7,000円なのだ 7,000円)更に、肉を硬く焼きしめたあとは、直ぐに冷めていくという、実にやっかいなおまけもある。まともな神経なら、そんなものに肉を盛ったりしな い。しかも、肉は焼きすぎ、冷房はいりすぎ、客も少なくて雰囲気寒すぎ、、って外しの店じゃないか。よくよく考えたら。


ところで、神戸で短い休暇(別に、これが夏休みというわけではないのだが)を過ごして間もないが、今週末から韓国に行く。なにも、8月15日の開放 記念日(大日本帝国の無条件降伏に伴って、朝鮮半島が自治権を取り戻した日)で反日感情の盛り上がるこの時期に、韓国に行くこともないだろうとは思うのだ が、今回は仕事なので仕方がない。AT&TのグローバルローミングサービスでSeoul APにうまく接続できれば、多分、現地から更新することもできるのではないかと思う。

神戸の旅

神戸から「今日の一言」を書いていて思ったのは、人は何かをしているときには、自分が今していることの本当の意味が分からない、ということだ。ホテ ルに戻って、あるいは帰りの新幹線の中で、さっきまで自分が体験したことを書こうとしても、何を書けばよいのか、書かなくてよいことはなにか、それが分か らない。だから、とりあえず自分がやったことを、定量的な事実を、書き留めておくことしかできなかった。

神戸の旅は、事前にほとんど計画をたてない旅であり、そして、どちらかと言えば現実的あることを常に要求される旅だった。こう書くと、奇妙に思われ るかもしれないが(無計画な旅がなんで現実的?)、絶えず進路や道のりを考えつつ歩いたり、コストと利便性を考えながら乗り物を選んだりする、そういった 作業は極めて現実的で散文的な作業なのだ。それだけに、何かをじっくり考えたり、なにかに思いを馳せることも無く、ただそこではいろんな体験を体の中に詰 め込んだに過ぎない。


そのうち、あるいは改めて神戸への旅について書くことになるかもしれない。