マラッカ海峡

クアラルンプールのホテル、朝七時。
荷物は全部パックして、朝食を食べに降りる直前。南国の朝日はまだ弱く、少し雨が降っている。

使わなかったスーツのおかげで、バックはぱんぱんになっている。友達というにはおこがましいけれど、なんとなく心が通じるような相手が出来たことが、あるいは今回の一番の収穫だったような気がする。言語も人生も全く違う相手でも、技術に対する情熱とか、何かの共通点があれば、いろいろ分かることは多いのだと気づいた。

日本までの直行便は夜にしかなくて、それまでの時間を使ってマラッカに行ってみようと思う。
僕はもちろん、マラッカがマレーシアに属していることを知らなかったし、昨日の日中まではそこに行こうとも思っていなかったのだから、少し不思議な気分だ。

海峡を眺めることはできるのだろうか?眺めたらどんな気分だろうか?

ホテルの朝食はとてもバラエティーのあるビュッフェスタイルで、味も文句のないモノだけれど、一週間食べ続けていると、体が受け付けなくなってくる。昨日の夜、中華街の雑多な店で食べた、3分で出てきたチャーハンとか麺とか、そういう類が、不思議と美味しかった。

さて、カメラの充電も全て終わった、行ってきます。