結婚できない男

普段、ドラマは見ないのだが、「結婚できない男」を見ている。

そもそも、主演の阿部寛のキャラクターが、限りなく上田次郎そのままだったので、ついつい見てしまったのだ。が、なんというか、見ているうちに複雑な心境になった。

ちょっと前の回で、阿部が冒頭タイタニックのプラモデルを作っているとき、僕はタイガーI型のプラモデルを作っていた。弁明すると、プラモデルを作るのは実に数年ぶりであって、幼少の頃に戦車に凝った思い出をふと思い出して、買い物のついでに手に取ってしまい、あの頃は高かったのに今や下手したらカクテル1杯より安いのかよと思ってつい買ってしまったのであって、、。まあいい、結婚できない男が客船に取り組んでいたとき、僕は戦車に取り組んでいたのだ。


いくら僕でも一人焼肉はしない、鮨までだ。倒れそうになりながら、客先に行ったりはしたこともあるが、病院には担ぎ込まれない。オンキヨーのでかいステレオは持っていない、サンスイだ。まあ、そういうことはどうでもいい、、。

それでも、あの上田口調というか、阿部口調を物まねすると、結構ウケけたり。
「そのお好み焼きは、どういった主旨で混ぜていますか?」


そして、先日。
いつも乗っている個人タクシーに乗り込むなり、運転手が、
「いやー、最近ドラマを見てるんですけど」
見てるのかよ
「結婚できない男」
それかよ
「なんか、似てますよね」
なにが?
「なんていうか、こう、変に凝り性なところとか」
降ろしてくれ。