盛夏の生牡蠣

Photo: 1998. New Orleans, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38

Photo: 1998. New Orleans, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38

ミシシッピーの川べりを歩く鳩。すぐ逃げるので、なかなか撮りにくい。

鳩の話題は以上。

ニューオリンズは、牡蠣が有名。僕が行ったのは夏真っ盛りだったが、それでも生牡蠣は売られていた。レストランのテーブルには、「量を喰うと危険は増すよ。あと、喰うか喰わないかは、あんたの勝手だからよろしく」という親切な説明書きが置いてある。

ここでは生牡蠣に、ホースラディッシュ(西洋ワサビ)やトマトケチャップで作ったソースを山ほどつけて食べる。でも、僕的には塩とレモンだけでいい と思った。いずれにしても、夏の生牡蠣は度胸試し。同業他社さんと食べに行ったのだが、お互い、社の威信をかけてイヤとは言えず食べていた。僕は、自社の 名誉は守った。

でも、なんで内陸部なのに生牡蠣が名物なのだろう。ミシシッピーじゃ獲れないでしょ、まさか。

スコール

Photo: 1998. New Orleans, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38

Photo: 1998. New Orleans, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38

リバーサイドウォーク沿いの公園から、ミシシッピーを望む。木陰から、巨大な船が見える。川はあまりに広く、穏やかなので、どちらが上流でどちらが下流なのか、一見しては分からない。

ちょっとした南の島と同じ位の緯度にあるこの街には、時々、スコールが降る。大粒の雨は、一瞬にしてカラカラの芝生を濡らし、埃っぽい街を洗い流す。スコールが始まると、あたりはたちまち、物凄い雨と雷に包まれた。

今は、元気のいい太陽がキラリと光り、川面を美しく照らしている。そういう雨上がりの街。

ケイジャン・クイーン

Photo: 1998. New Orleans, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38

Photo: 1998. New Orleans, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38

ミシシッピーと言えば、汽船でしょ。というイメージは、少なくとも「観光」という分野では間違っていない。

観光客の期待にこたえるために、今日もニューオリンズでは汽船が運航されている。ディズニーランドのマークトゥエイン号を、思い切り巨大にしたイメージ通りの汽船も、もちろんある。本当は、その写真を載せるべきなのだが、でかさに圧倒されて撮り忘れてしまった。

代わりといってはなんだが、もっと小ぶりの、手ごろな汽船をご紹介する。ケイジャン・クイーンという端正な名前の彼女は、眩しいホワイトに上品なグ リーンのカラーリング。そういえば、ニューオリンズのマクドナルドは、赤地に黄色ではなくて、緑地に黄色のロゴだった。ニューオリンズには、緑色がしっく りくるのかもしれない。