水は低きに流れる

Photo: waterfall 2009. Tokyo, Japan, Sony α900, Carl Zeiss Planar T* 85mm/F1.4(ZA), cRAW

Photo: "waterfall" 2009. Tokyo, Japan, Sony α900, Carl Zeiss Planar T* 85mm/F1.4(ZA), cRAW

流れの方向を見極めること、流れに逆らわないこと、兆候を見定めること。

時には待つこと、しかし行うときには行うこと。


別に誰の言葉というのでもなくて、なんとなく、ここ暫く感じることをまとめて書くと、そういうことになる。

今は、良い方向にも、悪い方向にも、とにかく色んな事が変わるし、だからといって目を閉じているわけにもいかない。チャンスは沢山あるようで、少し しか選べないのかもしれない。僕は、自分が思ったよりも、変化が好きでは無いのかもしれない。あるいは、年をとって、変化を許容しなくなってきたのかもし れない。


昼も夜も働いていた頃に、一緒にいろんなことをした人たちと、同窓会をすることになった。みんなは、どう感じているのだろう?

新宿二丁目

Photo: 二丁目 2008. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.

Photo: “二丁目” 2008. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.

新宿二丁目。本当に行ったことがある人は、どれぐらい居るのだろう。自分から「行ってみよう!」というのは、多分あんまりなくて、行かなければ行かないで、そのまま一生過ごせてしまうのではないだろうか。あるいは、それは、ただの都市伝説なのか。

しかし、新宿二丁目は実際に存在するし、今夜も不夜城のごとく絶賛営業中だ。場所的には、伊勢丹裏に広がる飲み屋街から、さらに奥に行ったところ。新宿御苑から北に数ブロック行ったところ。新宿三丁目と、新宿一丁目の間。当たり前だ。


そもそも、僕が初めてその店のドアを開けたのは、なんだったっけ。忘れてしまったけれど、その店の常連の友人と飲んでいたことがきっかけだったと思う。新宿西口のみずほ銀行のあたりでタクシーに乗せられ、気がついたら二丁目で降ろされていた。

古い雑居ビルの急な階段を登り、年季の入ったドアを開けると、熊五郎みたいなオヤジがカウンターの中に一人。お客は、男女数組、男の方がやや多いか。言うまでもないが、この場合、熊五郎がママだ。

ここは、業界で言うところの観光バー。つまり、ノーマルの(ノンケの)男も、フツーの女子も、入れる。店の中に怪しげな本やら物体やらなんやらが転がってはいるが、客が手を出されることは無いそうだ。食べ放題のお通し(煮物なんかが多い)と、何が入っているのかよく分からない水割り、いつもカウンターの一角を陣取っている新宿在住の常連の女、イタリアで男を引っかけた話をまたもや始めるママ。そういう感じで夜は更ける。


マスターの気に入らない女は、なんとなく優先的に潰されているような気はしないでもないが(明らかにそうだ)、男も女も、身の危険は感じないで飲むことができる。はずなのだが。

一緒に飲みに行ったイケメンがカウンターの一角で寝込むと、ママはなにやら携帯で寝姿を撮影したりしているぞ。それどころか、なんか触ってるし。やはり、適度に危ない場所なのかもしれない。

イカさんウインナー

Photo: イカさんウインナー 2009. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.

Photo: "イカさんウインナー" 2009. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.

最近、タイ料理と言えば、新宿2丁目あたりにある、タイ語飛び交うこの店に来ている。美味しくて、安くて、ちょっと狭い。

生春巻きなんかはつい頼んでしまうとして、他の皿はなるべく普段食べないモノを注文するようにしている。そうは言っても、絶対メニュー名を覚えられないのが、タイ料理。


よって、この料理が何という料理かは忘れてしまった。この皿の上に乗ってきた、イカのような、タコのような、妙に可愛く丸まったものは何でしょう。食べてみると味はイカ的。しかし、ナチュラルタコウインナー的なお姿はタコ的。