Photo: 大阪城 2005. Osaka, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Tessar T* 2.8/45(MM), Kodak 400TX

Photo: "大阪城" 2005. Osaka, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Tessar T* 2.8/45(MM), Kodak 400TX

大阪城って行ったことないよな。そう思って、行ってみた。

薄曇りの蒸した日で、人影はまばらだ。天守閣の下はだだっ広い公園になっていて、ウォーキングの途中で一休みする人たちが多い。

お城は、びっくりするほど金ぴかで、「とらや」の紙袋みたいな虎の彫り物が貼り付けられている。もともと登ってみる気もなかったけれど、もう十分な気がした。


大阪に来ている、というメールを打って、ベンチに腰を下ろし、カメラも下ろす。

旅先で感じる、ここに人の生活があって、毎日が、ずっと流れているという感覚。自分の周りに流れる日常から抜け出て、違う流れに身を置くからこそ、 感じとれる力。僕はこの感覚が大好きで、なんてことのない旅先の街角で、この感じがふと体を駆け抜けると、つい嬉しくなってしまう。

そうやって自分の位置を確認して、また歩き出す。でも、いつか、どこか別の流れの中に行ってしまいたいと思うこともある。


メールが返ってくる。手の中にある、いつもの自分の場所。

好きなものと、嫌いなものと

Photo: 皿 2005. Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

Photo: "皿" 2005. Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

一口食べたレバーペースト

は、どうにも口に合わなかったらしい。

僕の皿に放り投げられてきた。


好きなものと、嫌いなものが違う。それも、いいよね。

iPod nano、そういう気分に丁度良い

Photo: iPod nano 2005. Sony Cyber-shot U40, 5mm(33mm)/F2.8

Photo: "iPod nano" 2005. Sony Cyber-shot U40, 5mm(33mm)/F2.8

持ち歩く荷物を減らしたくて、試しに nano を買ってみた。4GB のブラック。U2 モデルの黒が出たときから、次に買うなら黒がいいと思っていた。


今使っているのは 30GB のタッチホイール(G3かな?)。30G あると、持っている CD(ずいぶん捨てた)の曲は全部入るのだが、ディスク容量的にデスクトップ機の方に sync せざるおえず、ThinkPad の方を常用しているので、なにかと不便。(その点から言っても、iPod with video はちょっと僕にとっては違う商品)

4G の nano ならマスターを note に置けるし、日常的に Podcast を sync したりする気にもなるかと思ったのだ。


手にしてみると、あらためて小さく感じるツルツルした、小さなプレーヤー。だいたい 400曲ぐらい入る、あるいは、しか入らない。(僕は習慣的に 320kbps / AAC / CBRでencode する)そこに、気に入ったものを選んで入れるということが、逆に新鮮。iPod を初めて買ったときは、全部持ち歩ける凄さみたいなことを書いたような気がするのだが、削いでいくという方向が今の自分には良い気がする。

英語のフォントがちょっと格好悪い、という点を除けば気に入った。アルバムの写真を表示させる機能、2000曲も入っていると、とても写真を入れて あげる気にはなれないのだが、400曲(アルバム 30枚ぐらい?)なら、amazon でジャケットを落として、いちいち設定してみたり。プレイリストも吟味してつくったり。

あらためて、自分が気に入って聴いている CD、そしてこれからちゃんと聴こうと思っている CD がどれなのか、選び直す機会にもなった。


iPod nano、大きくしていくことから、自分にとって心地の良いサイズを探っていくことへ。そういう気分に丁度良い。