あのおじさんの一家

プーケットのラグーン地帯は、タイ国内有数のリゾート地で、ペペロンチーノに入ってくる唐辛子がシシトウぐらいでかいことを除けば(タイでそんなメニューを頼む方が悪い)、とても素晴らしい場所だった。


ホテル中に巡らされた水路のようなプールで、ぬるーく数日を過ごしているうちに、園丁のおじさんと仲良くなった。言葉がさっぱり通じなかったし、ず いぶん前のことだから、どんな話をしたのかはもう忘れてしまった。でも、小さな娘さんがいて、彼女のためにサンダルをあげたら、とても喜んでいた。そんな ところだけ、覚えている。

ネットではテレビで流れているよりも、数段酷い被災地の写真が流れている。潮だまりのようになったところに、無数の遺体が流れよって、それが海岸線 一杯に続いた写真もあった。ほぼ海抜 0メートルのあのあたりは、今回の津波で披害を受けたのではないかと思う。あのおじさんの一家、無事かなぁ。

富士山を撮らないか?

20050104-mark162.jpgと言われて、ついて行ってみたらなんで陸上競技場やねん。確かに富士山は近いけど、曇ってるし、第一夜中で何も見えないし。
世の中には変わった人たちがいて、24時間マラソンリレーなるものをやっているらしい。人数制限とかは特になくて、とにかく襷をもって24時間走り続けるというもの。
なんでこんなイベントを夜中の3時に見ないといけないんだ?と思っていると、靴ひもにセンサーをつけられて、襷がわたってきた。なるほど、これでゴール近くのセンサーを通ると、周回数がカウントアップされるわけか。なかなかハイテクなのね。
こんなにちゃんとしたトラックを走るのって初めてだった、、。
(来年もよろしく、という声は聞こえなかったことにしておく)

なんでまた俺はマックを食っているのか

Photo: ビッグマックセット in NRT 2004. Chiba, Sony Cyber-shot U20, 5mm(33mm)/F2.8

Photo: “ビッグマックセット in NRT” 2004. Chiba, Sony Cyber-shot U20, 5mm(33mm)/F2.8

なんでまた俺はマックを食っているのか。

そう、旅立ちの前にはマックを食うのだ。成田空港のマクドナルドには、2種類の人間が居る。日本食にうんざりして、母の味 McDonald’s を食う不良外国人。そして、海外出張の直前だというのに少しでも飯代を浮かせたいジャパニーズサラリーメンだ。


俺は別に飯代を浮かせたいとは思わないが、決まり事なのでビッグマックを食べる。うーん、うまくない。このグローバルスタンダード(!)なうまくなさは、すごい。

それにしても、ワクワク海外旅行が今から始まろうとしている成田という場所にあって、これほど客の目が濁っている店もないな。僕の前の背広姿の若い 男は、怠そうにチーズバーガーを食っている、多分味は分かってない。横のおやじは、雑誌を眺めながら、ただの義務感としか言いようのない動作でポテトを食 い続けている、残せばいいのに、飢えてるのか。


早起きのせいで腹は減っていたので(午前中の便なんかにするんじゃなかった)あっという間に食い終わる。気分ワルイ。俺は、カップ、包装紙諸々を、残りのポテトもろともゴミ箱に放り込むと、イミグレーションに向けて歩き出す。帰ってきたら、絶対スーパーサイズ・ミーを見よう、と誓った。(もちろんマックを食いながら見るのだ)