美しいこと

Photo: 広すぎて落ち着かず 2002. Tokyo, Japan, Canon Power Shot G1 2.0-2.5/7-21(34-102)

Photo: "広すぎて落ち着かず" 2002. Tokyo, Japan, Canon Power Shot G1 2.0-2.5/7-21(34-102)

美しいことは、多分間違っていない。でも、それを支えるのには、お金が必要なのかもしれない。

美しさと、清潔と。それは、豊かであること。それは、必ずしも、公平ではないし、正しくもない。


幸せですら、ないのかもしれないが。

今日の魚、オコゼの蒸し焼き。オリーブ油とネギとニンニク。

Photo: 今日の魚、オコゼの蒸し焼き。オリーブ油とネギとニンニク。 2003. Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8

Photo: "今日の魚、オコゼの蒸し焼き。オリーブ油とネギとニンニク。" 2003. Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8

「あー、こんがりになっちゃってますね、、。」
「めっきりな。」
「このお店は、どんな料理を出すんでしょう?」
「なんだろうな、チュニジア料理とか、クレオール料理とか、いろいろだな。」
「特に何が美味しいんですか?」
「そりゃ、”ひつじや” っていうぐらいだから、羊じゃないのか。俺は知らんが。あと、意外なところでは、パンが旨いみたいだな。」
「お魚はメニューに載ってないようですけど」
「魚の類はな、日によって変わるんだ。新鮮さが命だからな。値札が付いてるから、好きなのを撰んで料理してもらえばいい。」
「大将、見た目凄いですね。」
「お嬢さんには無理だな。実際、キャーとか言って、目を合わせない奴も居るぞ。」
「確かに、、ところで大将、ネギとか乗っちゃってますけど、その料理方法は何なのでしょうか。」
「知るか!」

注1:代々木、ひつじや。
注2:パンは、早めにいかないとなくなっちゃいます。

今、アオリイカが熱い。多分。

Photo: アオリイカ 2004. Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.

今、アオリイカが熱い。多分。

フライフィッシングをやってみたいなー、という話をしていて、釣具屋に行ってみた。なんでフライかっていうと、やっぱりなんかオサレな感じだから。でも、その釣具屋で、最も充実していたのは、フライでもなければ、ルアーでもなく、イカ釣りだった。それも、アオリイカだアオリイカ。

なんだか知らないが、他の店に行っても、やはり「イカ釣り」コーナーは妙に充実していて、一大勢力を成している。フライの綺麗な仕掛けや、洒落た バックは、アウトドアへの憧れと物欲を刺激する。対して、ロケットランチャーの様な仕掛け投入機とか、見た目より釣果が全てのド派手な仕掛けとか、イカ コーナーは別のロマンに満ちている。なんていうか、あれだ、釣りバカ日誌。

特に、アオリイカ特集の雑誌が幾つもあるのはともかく、アオリイカ DVD ムックまでが存在していることには驚愕した。恐るべし、アオリイカ。


それにしてもアオリイカって食べたことあったっけ、みたいな話をしつつ、数日後、馴染みのレストランに行くと黒板にはアオリイカの文字が。こんなところにもアオリイカか。聞いてみると、アオリイカは肉厚で、なかなか美味しいものらしい。関東と関西では旬が異なり、関東ではまさに今が食べ頃だと言う。ソースはスミを撰んで正解。綺麗な白色に焼き上がった身に、漆黒のソースがハッとする色合いだ。洒落て盛りつけられているけれど、量はたっぷりしていて、とても一人では食べきれない。

身は甘く、適度な弾力もあって清々しい初夏の食べ物。なるほど、アオリイカを釣りたいというのはこういうことか。でもなぁ、やっぱりイカは食べるだけでいいや。


注:アオリイカの人気は、太公望にとっては常識なんだろうか。多分、そうなんだろう。