五島列島福江島

Photo: 2003. Nagasaki, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8

Photo: 2003. Nagasaki, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8

「あーちー」

暑い。ここは、五島列島(ごとうれっとう)福江島。なんで、こんなところに居るのか、自分でもよく分からない。空港ではチケットセンターの人に「すみません、ごしまふくえまで」と言って、「は、はぁ、、」と狼狽させた。というぐらい、わかってない。

そして、僕はここで犬を見ている。


思いつきでやってきたこの島で、なんだかガラガラの砂浜を発見する。

ここは、平均海水浴客数 2名という凄い浜。(気に入って、毎日行ったのだが、いつも泳いでいる人は 2人どまりだった)

この浜をヒタヒタ歩き回っている落ち着きのないヤツが一匹。「なんかクレ」と言っているようでもあり、その割には振り向くと居なかったり。お客にちょっかいを出して、海の家のおばちゃんに追い払われながらも懲りない。首輪もしていないし、毎日見かけるところを見ると、このあたりの野良なのだろう。 で、なんでこいつは、いつも濡れてるの?


この日、ぬれ犬は一体何をしているのかと暫く見ていると、反対側の砂浜に向かって泳いでいる。積極的に泳ぐ犬、というのは初めて見た。まさか魚を捕っているわけでもないだろうから、趣味?

注1:地元の人に、「あの犬泳いでるんですけど、、」と言ったが、別に驚いた風でもなかったので、趣味で泳ぐ犬というのは、島では一般的なものなのかもしれない。
注2:これだけお客がいなくても、この浜には「海の家」が存在する。凄い。

隠れ家的!

Photo: 夏野菜とコンソメのゼリー寄せ 2003. Tokyo, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

Photo: "夏野菜とコンソメのゼリー寄せ" 2003. Tokyo, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

こんにちは、インターネットの隠れ家的Webサイト、羊ページです。

久しぶりに、ちょっと足を伸ばして、東京某所の隠れ家的ビストロへ行くことにする。「隠れ家的雰囲気で人気、大行列」などというと、それは全然隠れ家じゃねーだろ、と思うのだが、ここは違う。

あまりにも隠れ家的なため、「料理は美味しいけど、私たちの他にお客さんがいなくて、あの店はだいじょうぶなのかしら?」と、とある Web のレビューに書かれていたりする。僕もたまに心配になる。


でも、久しぶりに来てみたら席は一杯に埋まっていた。ちょっと、ホッとする。いくら居心地の良い隠れ家でも、お客さんが居ないのではやっていかれない。

ここは野菜が特に美味しい。最初に飛び込みで来た時に、その扱いの巧さに驚いた。「夏野菜とコンソメのゼリー寄せ」は、匂いの強めの野菜と、キリッ と冷えたゼリーの綺麗な味。しかし、この店に来始めた 2年前よりも、なんとなく、食べる量が減っている気がする。頼む料理も、野菜中心で弱め。
「そうですね、、昔はもっと召し上がっていましたね、、」

と、店の主人はグラス売りのワインボトルを開けながら頷いた。まあ、そんなもんか。


注:いろいろな名詞に、「隠れ家的」という形容詞をつけて遊んでみましょう。

光るサボテン

Photo: サボテンランプ 2000. Kobe, Japan, Nikon F100, AF ZOOM NIKKOR 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film RHP III

Photo: "サボテンランプ" 2000. Kobe, Japan, Nikon F100, AF ZOOM NIKKOR 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film RHP III

今まで、「人が始末に困るお土産」通称「おいやげ」を数々贈ってきたが、この「サボテンランプ(白砂付き)」はまた格別のものがある。


もともと深夜のドンキホーテで山積みに売れ残っていたものを、大喜びで get してきたのだ。それを、友人の結婚&新居引っ越し祝いがてらに持って行った。

郊外のちょっと広めの最上階、微かに流れる英語の FMラジオ、そんな雰囲気を粉みじんに打ち砕く「光るサボテン」のはずだったが。でも、存外にいいんじゃないか?これは。


それから数年。サボテンは贈り先の家族とともに、引っ越しをした。僕が最後に見たときには、玄関に置かれて、何故かミニチュアのソンブレロ(メキシ コの帽子)を頭にかぶっていた。なかなか良いものを被せてもらっていると思ったが、よくよく考えると、捨てるに捨てられない微妙なテイストの「おいやげ」 同士を、組み合わせてあったのかもしれない。

そういえば、勢いで自分用にも買ってしまった「サボテンランプ(白砂付き)」は、僕の部屋の中で微妙に置き場所に困りつつある。酒瓶と比較してもらえば分かるが、意外とでかい。