バックパックを開 けると、見覚えのない「藁納豆」が 3つ入っていた

Photo: 藁納豆 2002. Tokyo, Japan, Canon Power Shot G1 2.0-2.5/7-21(34-102), JPEG.

Photo: "藁納豆" 2002. Tokyo, Japan, Canon Power Shot G1 2.0-2.5/7-21(34-102), JPEG.

ミーティングから戻ってきて、何気なく自分のバックパックを開けると、見覚えのない「藁納豆」が 3つ入っていた。

なんという嫌がらせ。


以前、「烏賊徳利(いかとっくり)」を入れられた時は、仕方なく持って帰った。お陰で、部屋中が海産物臭くなった。

今回、泣く泣く持ち帰るのも悔しいので、ひとまず手近の冷蔵庫に保管。翌日ご飯をたいてもらって、納豆飯の会を開催することにした。

藁納豆を外側から嗅いでみたところ、かなり本格的な臭いがしたので、屋内での作業は危険と判断し、一路公園へ。羊ページ管理者は、こういうことを一人でやるのが、性格的にできないので、道ずれの他 2名とともに現地へ。


ご飯をよそって、納豆をよくまぜる。もちろん、漬物も買ってあるから、それを適宜盛り付ける。僕のバックパックに藁納豆を詰めたと思われる犯人(烏賊徳利を詰めた前科がある)には、タッパウェアに詰めた「納豆弁当」に調製して別途お送りした。遠くから、不審そうに眺める昼休みのサラリーマン数人。

結論から言えば、藁納豆は意外とウマイ。というか、戸外で本格的な仕込みの藁納豆ご飯というのは、凄くウマイ。コンビニの漬物さえ、こうして食べると清々しい。嫌がらせのお土産(オイヤゲ)であったのだろうが、普通に美味しくいただいた。(足りないぐらい)

ご馳走様でした。ぜひまた、買ってきてください。

Kyocera CONTAX T2, Carl Zeiss Sonnar T* 2.8/38

Photo: contax T2 2001. Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D(IF), Fuji-film.

Photo: "contax T2" 2001. Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D(IF), Fuji-film.

1984年に発売され、ハイエンドコンパクトカメラという新しいジャンルを開拓し、一部に絶大な人気を誇った CONTAX T。その後継機として、1990年に発売されたのが CONTAX T2だ。そのシンプルで美しいデザインと機能のバランスで、ハイエンドコンパクトカメラを広く普及させるきっかけとなった。小さな外見とは裏腹に、手に持つ と、カッチリした精密機器の手応えがある。

T2は、僕がカメラと出会うきっかけとなった機種だ。初めての海外旅行に、「写ルンです」を持って行くわけにもいくまいと、新宿のさくらやで買った。カメラの ことは何にも知らなかったのだが、店頭で初めて見て、その美しいフォルムとキレの良いシャッター音に惹かれたのだ。(えらく高かったから、凄く迷ったのだ けれど、その日のうちに買ってしまった)

T2は、CONTAX Tで当時の技術的限界から見送られたチタンを、ボディー素材として採用。極めてフラットなデザインに、Tシリーズのアイデンティティーと言える「Tカット」が施している。ボディーの金属には十分な剛性と厚みがあり、持っていて頼もしい。(戦場で、弾丸からカメラマンを守った逸話もある程だ)滑らかな 多結晶サファイア製のシャッターボタンは、購入してもう 10年近くになろうとする現在でも、その滑らかさを失っていない。

直感的なダイアルオペレーションのMF機構と露出補正、小さなレンズに内蔵した絞りリングなど、コンパクトカメラの操作系としては完成の域に達している。レリーズタイムラグも少なく、シャッ ター音はGシリーズに近い歯切れの良い金属的な音。(決して、大きな音ということではない)ただし、オートフォーカスには癖があり(全然ダメだという人もいる)、 ファインダーの表示と実際にフォーカスされる側遠ポイントにずれがある。このため、使いこなすにはちょっとしたコツがいるし、ピンぼけしてしまうケースも 多い。道具としての性能ならT3が上、ただ、存在感ではT2に軍配が上がる。


Photo: Venice 1995. Venice, CONTAX T2 Carl Zeiss Sonnar T* 2.8/38, Agfa

Photo: "Venice" 1995. Venice, CONTAX T2 Carl Zeiss Sonnar T* 2.8/38, Agfa

T2が装備する、Carl Zeissの小さな Sonnar T 2.8/38は、時々、驚くほどキレイな光を捕まえてくる。半面、「あたりだ」という絵をとるのが、なかなか難しいレンズでもある。T2の後継として発売されたT3 の Sonnar T 2.8/35はよりアベレージで優秀なレンズだが、当たり外れの激しい T2のSonnar T* 2.8/38の方を好む、という人は今でも多い。周辺光量落ちがやや強いものの、SLRの妥協品としてのコンパクトではなく、あえてTで撮りたい、と思わせるレンズ。このT2のSonnarでしか撮れない絵というのが、確かにある。

T2の一番の特徴は、一見しては全く目立たないこと。小さくて見た目が控えめなので、撮られる人が身構えないし、割とシャッターを切りにくい状況でもサッと出して撮ることができる。外国の地下鉄、立ち入り禁止の鉄条網の内側等、いかにも危なげな状況で威力を発揮してきた。シンプルで直感的なオペレーションと、 金属ボディーの信頼感、そして特徴あるSonnar。現代でも十分通用する、手に馴染む道具としての魅力を持ったカメラだ。

崎陽軒のシウマイ

Photo: シウマイと大阪城ホール 2002. Tokyo, Japan, Canon Power Shot G1 2.0-2.5/7-21(34-102), JPEG.

Photo: "シウマイと大阪城ホール" 2002. Tokyo, Japan, Canon Power Shot G1 2.0-2.5/7-21(34-102), JPEG.

「崎陽軒のシウマイ」は、ウマイ。間違いなくウマイ。

新幹線に乗るとき、旅のお供はいつだって「崎陽軒のシウマイ」だ。6個入りのポケットシウマイを酒のつまみに買うもよし、昼飯にシウマイ弁当を楽しむもよし、お買い得な 20個入りを買うもよし。しかし、漢(おとこ)なら 30個入りを購入すべきだ。多いが。


「崎陽軒のシウマイ」は、普通のシウマイとちょっと違う。具がぎっしりしていて、ホタテの味がする。シウマイの味ではなくて、「崎陽軒のシウマイ」の味なのだ。

そうそう、「崎陽軒のシウマイ」は一日たってから食べるのも良い。冷たいまま食べてもいいが、フライパンで焼いたりすると、なお良い。焼くと、不思議に海老シウマイみたいな味がする。

昔、「崎陽軒のシウマイ」は横浜に行った大人が買ってきてくれるお土産だった。今は、自分で買う誰かのためのお土産になった。


出張先の大阪城公園前。

仕事先のホテルニューオータニ、で昼飯を食べると高いので、川淵でお土産にもってきた「崎陽軒のシウマイ」を食す。今朝は、危うくホテルの冷蔵庫に シウマイを置き忘れてくるところだった。チェックアウトしてから思い出して、「お土産忘れちゃったんですけど、、」と、鍵を出してもらって部屋までとりに 帰った。お陰で現地のスタッフと一緒に、アウトドアシウマイだ。大阪人にも「崎陽軒のシウマイ」は好評である。
「崎陽軒のシウマイ」は、ウマイ。


注1: シウマイ弁当は、地味ながら実は非常に美味。特に、さめても美味しいようにつくられている(当たり前なのだが、最近の弁当はそういうところが意外としっか りしていない)点に好感が持てる。5粒のシウマイが同梱されるが、シウマイ好きは念のために、ポケットシウマイも買っておくと幸せ度が高いと思われる。
注2: シウマイをホテルの冷蔵庫に隠匿した場合、かなり匂いがこもることが予測される。くれぐれも、ジップロックなどで密閉してから入れるようにしていただきたい。