「闘うプログラマー」という本がある。
Windows NT の開発の様子を描いたノンフィクション(ということは、いささか怪しい内容も含んでいると言うことかもしれない)だ。
Windows NT というと、マイナーな Windows95 みたいに思われているのだが、実は Windows95 と同じなのは見た目と API だけだ。(開発当初は、OS/2 のプレゼンテーションマネジャーと同じ見た目だった)DOS や、Windows の 16bit プログラムなどはエミュレーションで動かしている。さらに、Win32アプリも、専用のサブシステム上で動く。
この NT を作ったのが、DEC から MS に移ったデビッド・カトラーたちのチームだった。この本は、新しい1つの OS を作り出す、という、なかなかエキサイティングなことについて書かれている。
かなり前に出版された本で、そのころ生粋の Mac User(つまり、Mac しか使っていなかったし、NT も今ほど全盛ではなっかた)だった僕は「一生読むことはあるまい」と思っていた本である。
しかし、僕の場合、「一生xxすることはあるまい」と思うと、結局逆になることが多かったりする。この本も、面白く読んだ。NT を使っている人、特に MCSE なんかを目指す人は、読んでおいて損はないと思う。