思いつきの記事一覧(全 906件)

NHK第一でお昼に流れるアノ曲、あるいはネットラジオ

長年疑問だった、NHK ラジオ第一のお昼過ぎに流れてくるアノ曲。検索してみたら、ちゃんとあった。2種類の違う曲かと思ったら、1つの曲の違うパートなのか。作曲者の古関裕而は、東京オリンピックのテーマを作った人、というか、モスラのテーマを作った人だそうだ。そこが繋がるとは思わなかった。

まだ小学校にも行かない小さい頃、お昼になるとラジオからこの曲が流れてきて、僕は脇で納豆ご飯とか、ソーセージの缶詰とか、そんな昼ご飯を食べていた。親の方針?だったのか、家ではテレビを見ないで生活していたから、僕はずっとNHKのラジオを聴いていた。

僕の語彙とか、日本語を使う基本とか、そういうものはこの時期に作られたんだと、今になって思う。僕にとっての言葉は、文字よりも音の方が大事に感じられるのは、そういうこともあるのかもしれない。文章を書くときにしても、音として整っている事が、僕にとっては一番大事なのだ。


ここ数年、Padcast でBBC World Service のニュースを聴いてきた。でも、もうちょっと沢山聴こうと思う。何かをしながら聴くことができるラジオの魅力と、新しい言語を頭の中に根付かせる力を、もう一度発見した気がしているのだ。日本語をラジオで学んだように、英語をもう少し頭の中に根付かせられたらなと、思うのだ。

今、便利に聴いているのは、KCRW News。北米系と BBC のニュースをバランス良く配信してくれる。それから、ここ数日は Al Jazeera English のラジオがやはり凄い。テレビで見るよりも、もっと現地を近く感じるというのは、言い過ぎだろうか。

そういえば、予算削減に伴い、BBC の World Service が大幅に縮小されるというニュースが、BBC でここ数日繰り返し流れている。愚かな事だと思う。反対派の誰かが言っていたが、公正な(かどうかは議論があるかもしれないが)報道、言論の自由、そういったものを通して、世界に英国の権威を示すのに、これほどコストパフォーマンスが良いものは無いし、その効果は計り知れないはずなのに。

unlearn

新年おめでとうございます。

ふり返れば、去年は色んな事が変化した。ここ数年の苦心というのは、やっぱり unlearn することの難しさだったように思う。(日本語で表現したいのだが、あまり良い単語が浮かばない)

それが果たしてうまくいっているのか、あるいは、結局いつものパターンなのか、それは分からないけれど、なるべく自分が新しく居られるようにしたいなと思う。

それでは、今年もよろしくお願いします。

ダイキンの空気清浄機リコールキットが凄い

Repair Kit
Photo: "Repair Kit" 2010. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

見慣れない、0120の番号から電話がある。留守電を聞いてみると、ダイキンのコールセンターだ。どうやら、使用している空気清浄機がリコール対象になっているとのこと。

ダイキンのコールセンタは 24時間対応なので(とても便利だ)、数日後折り返しで電話をしてみる。リコール対応は 3種類から選べて、1. 機器丸ごとのセンドバック 2. エンジニアの訪問修理 3. 交換キットを使用したユーザー自身による対策部品への交換 となる。僕は、一番時間的な自由が効く、3の自分で交換を選んだ。


対策品の到着までには 5日程度かかりますと言われたが、2日でリコールのキットが送られてきた。箱を開けてみて、その考え尽くされた内容に驚く。

中身は、リコール用の交換部品はもちろん入っているのだが、その他に直接関係の無い消耗品のフィルタの交換部品(通常は別売で1,890円)も含まれている。リコールに直接関係ないが、交換時に汚れていることが目に付くであろう部品も一括で交換出来る配慮がされている。

さらに、僕は作業用に新聞紙を敷いて手袋を出してきたのだが、巨大な交換マニュアルシートが入っており、それを機器の前に広げると、ちょうど作業スペースとして使えるようになっていた。しかも、手袋とウエットティッシュは同梱。至れり尽くせりだ。パーツの交換作業自体は線を切らないように少し注意する必要があるが、それ程難しいというものでもない。


最後に、交換完了した部品を箱詰めするのだが、これもうまく設計してあって、部品を送ってきた箱に、あらかじめ何枚かのダンボール製の仕切りが入っており、仕切りを使いながら返送用の部品を簡単にパックすることができた。

箱の中には、もちろん着払いの返送伝票が入っているが、送り主の所まできちんと印刷されている。別途交換確認票を書いて返送するようになっているが、最悪それを忘れても、誰が交換済み部品を送ってきたかが、トレースできると思われる。さて、箱詰めをしてあたりを見回すと、白い帯シールのようなものが一つ余っている。さて、これは何を交換するものか?とダンボール箱を眺めていて、理解した。

つまり、最後にこのシールで返送用の箱の蓋を閉じるわけだ。まさに、完璧なリコール部品交換キット。このような細やかな対応こそ、日本のメーカーがかつて世界を席巻した根底にあるものでは無いかと思わされる。


製品のリコールは、ユーザーにとってもメーカーにとってもマイナスだ。しかし、今回の対応とキットを経験して、僕は次回も空気清浄機はダイキン製を買うと思うし、企業イメージはとても良くなった。変なイメージ広告を流すよりも、堅実なサポートこそが、企業の信用を生む。当たり前の事だが、深く実感させられた。