近所の酒屋に(近所にコンビニがないのだ)スキーの荷物を出しにいった。そして、家に帰ってしばらくすると電話がかかってきた。不安は的中した。
「こちらイーグル観光と申しますが、xx 様はご在宅でしょうか。」
「私ですが(なんだよ、なんで電話なんかかけてくるんだ。なんか妙におわび口調だし、嫌な予感、、。)」
「あの19日からのツアーを、お申し込みいただきましたよね。」
「はあ(まさか、催行中止じゃないだろうな。もう金は全部払ったじゃないか)」
「そのことなんですが、、大変申し訳ございません」
「は?(おいおいおい、まてまて)」
「人員不足のため、、」
「、、、(おいっ、荷物はさっき八方に出しちまったぞ。今さら中止といわれても、どうにもならないじゃないか、洒落にならないよ)」
「新宿発のバスは運休となりましたので、秋葉原に御集合いただきたく」
「あー、あーそうですか。なんだ、なんだ。(はー、良かった。危なかった。催行中止じゃないのか。なんだ、なんだ。)」
本来なら、苦言の一つも呈するところだが、とにかく催行中止でないことに安堵して、僕は上機嫌だった。(予想外の反応に相手は、少し戸惑っていたよ うだ。)バスのスキーツアーは、だいたい最初に都心の数カ所に集合し(池袋、渋谷、新宿など)、そこから本当の出発地点(池袋、外苑、秋葉原など)に移動 するのが普通だ。数ある集合場所の中でも、けっこう人があつまりそうな新宿都庁地下大型駐車場に人が集まらないというこの事態を考えると、催行してくれる だけで、感謝感激だ。ほんと、この時期は白馬山嶺方面なんてだれも行かないのだろう。(きっとバスは赤字でしょう)それだけに、全然怒る気になれなかっ た。