「ピーちゃん

最近、家の前の道路を工事している。道路の両側を掘り返して、かなり本格的だ。

で、そのどさくさの中、「でかいニワトリ」がいつの間にか居なくなっているのだ。「でかいニワトリ」とは、うちの近所に放し飼いにされている、雄の 巨大なブロイラーだ。体長 50センチぐらい。いつも、自分が放されている空き地の柵の上に乗って(柵の意味がまるでない)、通行人に睨みをきかせていたのだ。

彼の名前は「ピーちゃん」。買ってきたときは、小さくてラブリーだったのだろう。今は、見る影もなくでかいが。

しかし、最近姿が見えない。彼の乗っていた柵も、工事で壊されてしまった。まさか、邪魔なので始末されてしまったのか?

いくらニワトリといっても、あれだけ立派に育つと、もはや愛玩動物である。(愛玩するには怖かったが、、)怖いなりに、一つの風景として馴染んでいたのだけれど。

少し寂しいはなしでした。

変だ

バタフライナイフが流行ってしまったお陰で、刃物を扱う店にしわ寄せがきているようだ。刃物自体が、何か悪いものであるかのような扱いは、むろんバカげている。

まあ、いったん悪いとなれば、「カイワレ大根」さえ殺人野菜と決めつけてしまうぐらいの世の中なので、何も驚きはしないが。

こう事件が続くと、中には生徒の持ち物や、生活に対する規制を強くする学校もあるだろう。が、効果なんて無いに決まっている。規制したって、カリキュラムがつまらなくて、評価の方法が画一的で、ちっとも面白くない学校が、楽しくなるわけがない。

そこら辺のところから変わっていかないと、子供たちの「学校離れ」は進むばかりだろう。まあ、僕としては真っ昼間から、深夜まで、ところ構わず制服でうろつく子供をどうにかしてくれればそれでいいのだけど。(うろついてもいいから、制服は着替えてくれ。変だ。)

月とキャベツ

「月とキャベツ」。今夜、WOWOW で放送していた日本映画だ。(篠原哲雄監督 山崎まさよし 真田麻垂美)

とても良かった。見終わって、こんなに清々しい映画は、何年ぶりだろう。

曲作りに息詰まった若いミュージシャンが、山間の廃校になった小学校に住み着いて、キャベツをつくっている。そこに、一人の少女が押し掛けてきた。

そんな感じの物語だ。この映画、いろいろ素晴らしいのだが、特に画面から伝わる植物の勢いが凄い。キャベツ畑なんか、いままで想像したことが無いほどに美しく撮れている。(映画を見ていない人は、なんのこっちゃと思うだろうが)

この映画がいったい何者なのか、僕は全然知らないのだけれど、今年見た映画ベスト1にはやくも決定!