あっちのステーキ

Photo: ステーキ Tokyo, 2005. Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

Photo: “ステーキ” Tokyo, 2005. Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

オサレ街での仕掛け仕事が終わって、一段落。4時過ぎに起き出して、働きっぱなしだったから腹が減ったよ。ホテルの上の方に上がって遅い昼食。


大きな石造りのテーブルが据えられたオープンキッチンのステーキハウス。店の中央にウォークスルーになったガラス張りの肉ケースがある。そうなると、がぜん肉の気分になって来る。アメリカ出張で散々肉を食ってきた友人の話が頭に残っていて、あっちの感じのステーキが食べたかった。霜降りの和牛もあったが、さっぱりしていそうなオーストラリア産の肉を選ぶ。

ホテルの中層階にあるこのレストランは、真ん中が吹き抜けのテラス席になっていて、なんとなくのんびりする。彼方の席では、子連れのセレブなアジア系奥様 2人が遅い午後のお茶を楽しんでいたり、身なりの良い老婦人が娘を伴って食事に来ていたり。なるほど、そういう生活のそういう日常がある場所か。


アルコールはとらずに、ペリエを飲み(最近なんか流行ってるの?)サラダを食べながら待つこと 15分、行儀の良い野菜で腹一杯になった頃に、肉が運ばれてきた。上品な白皿の上に、どどっと乗っている。薪の火で焼き上げられた肉は、焦げ気味に見える程きちんと火が当たり、厚みもある。木の香りと塩で十分に風味が付いていて、4種類ついてくるソースはいらないぐらい。付け合わせの蒸したアスパラガスが、そのへんで売っているものとは違う一段美味しいもので一同驚く。12オンスのオージービーフサーロインは脂が少く、切っては食べ、切っては食べしていると、割と易々と腹に入った。


テラスから入る外気と、ひんやりした空調の風が混ざって、意識が遠くへ。甘いもので目を覚ます。タルトを小さめのホールでとったら、ボウルに入った山盛りのホイップクリームと、自家製のマンゴー・アイスクリームが 1カップ付いてきた。ふーん、どうやって盛りつけてくれるんだろう、と皆で 5分ほど眺めていたら、「お客様にお取り分けしていただいています」だって。

なるほど、セレブでもアイスは自分で取り分けるのか。

カレー部

Photo: カレーのセット 2005. Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

Photo: "カレーのセット" 2005. Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

腹が痛い。

今日は早く帰ろう。晩飯は何か優しい感じのものにしよう。いや、この際食べなくてもいい。動物も調子が悪い時は、決して食べものを口にしないと言うし。(そうなの?)

と、遙か向こうからカレー部部長がやってきた。

「えーと、これからカレーに行こうと思うんだけど」

もしかしたら、ショック療法というか、そういうのもアリなのかもしれない、、という気分がよぎる。「お気に入りのカレーが無くなると悲しい」という理由で、タクシーで現地へ。


地下のお店は、ある意味タイ テイストというか、チープな喫茶店みたいなつくり。で、凄い混んでる。人気のラーメン屋のカレー版みたいな感じで、駅のカレースタンドとはまた違うんだけ ど、皆、さっと来て、ガッと喰って、帰って行く。近所の常連っぽい人々は、ソバとご飯のセットみたいなのを食べているが、ここはカレーを注文。ご飯とカ レーがセットになってる。

えー、これで 700円しないのは安いな。(タクシー代より安いぞ)ココナッツの甘みがするルーに、でかい馬鈴薯とゆで卵、鶏。鶏も出汁ガラなんかじゃなくて、ホロホロ に煮込まれてかつ良い味がする。オシャレエスニックじゃなくて、毎日食べる飯。辛口を頼んだけど(それ以外は部長に頼ませてもらえなかった)、ちょうど許容限界すれすれの辛さで心地よい。

食べ終わって、もの凄く腹が熱い。これはもしかしたら効くかもしれない。いや、そうか?

注:そんなことは無かった。腹が痛いときは、カレー部の活動に参加するのは遠慮した方がよい。

葉っぱ

Photo: 葉っぱ 2005. Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

Photo: "葉っぱ" 2005. Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

昼寝。

ぐー。


遠くから新緑の風。