意識が高すぎる。

Toranomon
Photo: “Toranomon” 2014. Tokyo, Japan, Apple iPhone 5S.

虎ノ門ヒルズは、虎ノ門駅から歩いてずいぶん遠かったし、狙って作りました感の凄さに、ただただ感じ入るばかりだ。仕事でなければ絶対、近寄らないな。

でも、トラえもんは見ないといけない。

仕事が片づいて、お昼はここで食べていきましょうかという事になる。ちょうど、トラえもんを発見して、その近所の店に入る。メニューはどれも意識高めで、食べ終わった瞬間に腹が減りそうなものばかり。でも、どうせなら一番意識が高そうな、野菜たっぷりカレーにしてみる。


見た目の意識の高さ感、半端ない。というか、見た目を楽しまずに、このカレーにこの値段をどうして出せるだろうか。なんでライムが乗っかっているのか。なぜ鰹節が付いてくるのか。意識が高すぎて、僕には理解できなかった。ただ、ある意味、見た目より美味しかった。

ソファにゆったり座って、鷹揚に遠くからトラえもんを眺めていると、それはそれはたいした人気で、観光客が引きも切らない。専属の警備員が付いていて、尻尾のスイッチを試したりする不届き者が出ないように、見張っている。開館時間はずっと人を付けているのだろうか。それとも、時間が来たらトラえもんは帰ってしまうのだろうか。


この店は、調べてみれば above GRILL & BAR というらしく、店名からしてそもそも意識が高かった、恐れ入った。そういえば、店の名前を調べていて知ったのだが、トラえもんはトラえもんではなくて、トラのもんという名前だった。

みんな、トラえもんって言っていたが。

抱負

A nap in the entrance
Photo: “A nap in the entrance” 2012. Tokyo, Japan, Apple iPhone 4S.

本年の抱負と致しましては、

なるべく、ごろりとして過ごしていきたいと思います。

あと、腹八分目。

失った絆と、確かめたものと

そういえば、今年は、親しい人を失う事から始まった一年だった。
随分前のことに思えるが、ほんの1年足らず前の話だ。彼の死を知った帰り道、同僚二人と飲んだ苦いハイネケンの味を忘れることは無いだろう。

昔の仲間と仕事をしたり、海外に移住した友達に会ったり、昔の絆を確かめるような、そういう事が多かったのは、年初の出来事の影響が大きかったかもしれない。そして、そういうのはやっぱり大事だな、と思う。


仕事にしても、会社の枠よりもコミュニティーとか、そういうもので繋がる個と個の流れが、大きくなっていて、僕は比較的苦手なのだけれど、そういう繋がりで仕事をしていくような時代に、やはりなっているみたいだ。

もっと勉強しないとな、とか未だに思えていることは、そんなに後退ではないんだと思う。
そう、自分を励ましながら進む。