イルカ?

mark501.jpg香川のJRはスイカが使えるかな?と思っていたら、自動改札は導入されていなかった。駅員の立つ改札口というのが、なんだかとても懐かしい光景。でも駅員が使うのはハサミではなくて、スタンプ。
一方、私鉄の「ことでん(琴平電鉄)」は、切符にハサミを入れる。ここも自動改札ではないのかとおもいきや、時代を一気にとばして、非接触カードが導入されている。(自動改札に切符の投入口は無い、凄い違和感)その名も「IruCa(イルカ)」。あー、ありそうだとは思ったけれど、ホントにあったよ、このネーミング。
ハサミの金属的な音と、非接触カードリーダの組み合わせ。そんな21世紀。

一瞬の微睡み

Photo: 午睡 2006. Kagawa, Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX
Photo: "午睡" 2006. Kagawa, Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX

その日は暑かった。

だから猫は、ひんやりしたコンクリートの木陰に、伸びている。

港の見える高台の、誰も来ない公園の木陰で、眠っている。


潮風の吹き抜けるこの街で、猫は生まれて、そうして育って、死んでいくのだろう。

午後の一瞬の微睡みのような、そんな瞬間を生きるのだろう。

若先生の住まい

Photo: 若先生の家 2006. Kagawa, Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX
Photo: "若先生の家" 2006. Kagawa, Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX

小豆島。

映画村の外れにある、人気のない民家のセット。


若先生の住まいという設定のせいか、家具も少なく、畳はすり切れている。粗末なちゃぶ台に大きな酒徳利と、茶碗が一つ置かれている。

砂と塩でザラザラとする板の間に座り、窓の外の海を見る。


とても貧しくて、でも、シンプルで美しい生活。それはセットであって、フィクションであるのだけれど、どこかには有ったかもしれない。

誰かが来るまで、ずっと座っていた。