Steve Jobsと僕の職業選び

WWDC2001
Photo: "WWDC 2001" 2001/5. San Jose, CA, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38, Fuji-Film

Steve Jobsが亡くなった。

ジェフリーヤングが書いた「スティーブ・ジョブズ(1989刊)」を読まなければ、僕はコンピュータ業界(まだ、IT業界という用語はあまり聞かなかった気がする)には入らなかったと思う。

当時、Apple Japanは、とても新卒が入れるような会社では無かったから、シリコンバレー系の会社を何社か受けて、その中から今居る会社を選んだ。(キヤノン販売でバイトをした、という現実的な友人も居るが)いろいろな選択肢はあったと思うが、この道でまずは楽しく過ごしてこられたのではないかと思っている。


今、彼の遺したMac Book Airのキーボードに触れながら、紛れもない現実として出現した、未来のコンピュータプラットフォームの一端を感じている。メニューバーとウインドウというメソッドは、1984年から何も変わっていない。

喪失感、というのだろうか。

Stay hungry, stay foolish.

今や、権力欲が服を着たような、ITゴロばかりになってしまった業界の中で、テクノロジーに対する本当の情熱を、最期までキープした。マーケティングメッセージを超えた、真に素晴らしい製品を送り出した。


自分はテクノロジーをまだ信じているのか?それを人に伝える事に、まだ情熱を持っているか?そういう事をジッと考える。本当の情熱か、あるいは、ただの欲か。人はそれを良く見抜く。

写真:2001年、サンノゼ出張で路面電車に乗る、と、丁度WWDCの会場を通る。Mac OS X発表のタイミング。あっちに行きたいー、と思った。

GREEから本当に退会できなくて驚いた件

GREEが退会できないというのがちょっと話題になっていた。

そういえば、iPhoneアプリが登場したときに登録したのを思い出した。アプリを整理したときにアンインストールしようとしたものの、面倒すぎて放置していた。

で、噂のGREE退会ゲームに挑戦。メインメニューや設定から、退会を見つけるのは不可能。もの凄く探せば有るのかもしれないが、携帯ゲーム初心者の僕には見つけられなかった。ヘルプの退会から退会用のメニューにたどり着く。ここまでは順調。


で、退会理由を適当に選ぶ。「ゲームがつまらない」を選ぶと噂通りゲームの一覧に飛ばされるが、その下の方に、本当に退会するなら、パスワードを入れろ欄が有る。で、パスワードを入れて、退会。

「パスワードが違います。」

え?そんなハズは無い。3回やり直して、ダメ。GREE退会ゲームは噂通りの難易度だ。


念のため、MacのSafariからGREEにアクセスしてやり直す。登録メールアドレスと、パスワードでログインして、ヘルプの退会から、退会メニューに飛んで、アンケートに答えて(退会理由のリストが、iPhoneとPCサイトでは異なるのが面白い)、パスワードを入れて、退会。

「パスワードが違います。」

って、ログイン出来ているのに、パスワードが違というのはどういう意味なのか。GREE退会ゲーム、恐るべし。パスワードを求める冒険の旅が、ここから始まるのだろうか。これはどうやら、本当に退会できない、恐ろしい。

数分後、思い直して、設定メニューからパスワードを変更。変更したパスワードでログインし直して、再び退会メニューに挑戦。新しいパスワードを入れて、利用停止ボタンを押して、緊張の一瞬。無事退会出来た。ゲームクリアだ。

松濤で、ハンバーガーを食べて、タイポグラフィーに遭遇する

uglydoll
Photo: "uglydoll" 2011. Tokyo, Apple iPhone 3GS, F2.8/37.

人間ドックの検査結果待ちで、一時間以上時間が空いた。松濤の方に向かって歩いて見る。

DINERと書かれた看板を見て、店に入ってみる。きちんと掃除と修復をすれば、それなりにお洒落なカフェで通用しそう、でも、明るい昼間の光ではアラが目立つ、ダイナー。そのちょっと安っぽくて、ずさんな感じが、きっと渋谷っぽくて、自分が年をとったからそういう事が気になるだけなんだと、考え直す。

注文はクラシックハンバーガー。カラオケボックスで出てきそうな、編み編みのポテトフライがたまらなく残念だが、ハンバーガーは結構まとも。小指をハンバーガーのおしりに掛けながら食べると、具がずれない。なんかテレビで見た気がするので試してみる。確かに。


そのまま少し歩いて、松濤美術館まで行く。芹沢銈介展。型絵染の展示。自分は染織に興味は無いと思って居たが、屏風や暖簾に織り込まれた文様は、新しい日本語のタイポグラフィー。存外楽しい。いろはがるたを題材にした屏風絵。難しくない、民芸と芸術の間のような作品。年季の入った居酒屋の、手水場にでもかかっていたらしっくり来そう、と言ったら失礼だろうか。

時間が来て、病院に向かって歩く。開店前のショップ、ブラインドの隙間からジッとこっちを見てる赤いヤツが居るぞ。