インド ビザ申請

インド ビザ申請。茗荷谷。インド旅行にはビザがいる。ビザがいる国って、行ったことが無い。

書類を書いて、ひたすら順番を待つ。ヒマラヤ登山みたいなザックを背負った女子は、何かに本気なんだろう。しかし、いまからザックを担ぐ必要があるだろうか?


思えば、旅の、あるいは日常の、いろんな事を忘れないように文章に書いて来たが、それでも、全体からすれば、いろんな事を結局は忘れてしまったのだ。そんな思いが過ぎる。

戸惑いながら学生旅行のビザ申請をする、旅行代理店の若い女。日本語が通じるはずの窓口で、ひたすら英語で押し通す日本人とおぼしき女。ビザ申請の窓口は、既にカオスだ。


僕よりずいぶん後にやって来たヒマラヤ女は、何故か先に呼ばれてかえっていった。順番とか、そういうのはあんまり、無いのか。既に、インド旅行は始まっている。

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Crane machine
Photo: “Crane machine” 2011. Las Vegas, NV, US, Ricoh GR DIGITAL III, GR LENS F1.9/28.

ラスベガスの南端にある、ショッピングモール。なんか、西友っぽい雰囲気というか、適度な場末感が漂っている。

ラスベガスの北の端には、ちょっと高級なショッピングモールが有る。プレミアムアウトレット、という名前に相応しい、少し高いブランドが揃っている。反対の南側、今居るのがもう少し日常的なモールだ。

北のプレミアム・アウトレットで普通に受け付けられた、ちょっとマイナーめなクレジットカードを出したら、なんだこれ、うちで扱えるのか??とちょっとした会議が開かれている。


寝間着代わりにも使えないようなえぐい柄のTシャツが、量り売りみたいな値段で売られ、通路には天然色ガムのガチャガチャとか、楽しいものが沢山。ちゃんとクレーンゲームも有る。中に詰まっているお楽しみキャラは謎すぎて、スポンジボブぐらいしか分からない。

頭に花が咲いてる謎キャラとか、気になるけど、僕はクレーンゲームが何よりも下手なんだった。

ソーシャル?

ソーシャルメディア、SNSに有る、ある種の押し付けがましさ、嘘くささ、変なポジティブ脳、そんな雰囲気は、いったいどこから来るのだろう。胡散臭さ、とはちょっと違う。それは、親切とか、シェアとか、良いものを与えてあげるよ、的な何か。

インターネットの初期には純粋に技術が好きで、それに対する驚きみたいなものがあって、それがドライバーだった。それは凄く純粋で、本質的で、心地よかった。もちろん、金銭的な欲とか、やり逃げ勝ちとか、そんな事もあったのではあろうけれど。少なくとも、気味の悪い嘘くささは無かった。

なんか、好きになれない、嘘くさい、納得できない、目が笑っていない、嫌でも前向き、充実、なんかおかしい。絶対、あんなものにのめり込めない。でもやっぱり、そういうのが得意な人は居るだろうし、広がるのだろう。そうして、人の心とのギャップを、あえて無視しながら、それに慣らされながら。その二重性・距離感を前提にしながら。別に、それでいいけどね。気持ち悪いね。