桜が咲いた。
公園を歩いていると、人だかりがしている。桜が咲いてる、それも、思いっきり咲いてる。
会社員も、学生も、レゲエのおじさんも、皆桜を見に来ている。
周りの木は未だ冬の気配をまとっていて、ここにだけ春が来ている。
写真と紀行文
桜が咲いた。
公園を歩いていると、人だかりがしている。桜が咲いてる、それも、思いっきり咲いてる。
会社員も、学生も、レゲエのおじさんも、皆桜を見に来ている。
周りの木は未だ冬の気配をまとっていて、ここにだけ春が来ている。
今日は月に一度の肉の日だ。
今日は特別な日であるから、焼肉に誘う電話がかかってきたら、例え一番食べたくないものが肉だったとしても
「ちょうど、その事を考えていたんだよぉ?」
と言うべきなのだ。
郊外の焼き肉屋は、学生グループ、家族連れ、凄い行列。普段は行列してモノを食べるということは無いのだけれど、今日はちょっと遠くまで来てしまっ たのでおとなしく待っていることにする。この店、とにかく安い。2,000円も出したら、もう見たくないぐらい肉が食える。そして、ご飯はマンガ盛りだ。 山みたいになってる。
僕たちの隣に座った男二人連れは、30代後半といったところか。席を確保すると、迷うことなく山盛りの肉を注文。マンガご飯にも驚く風はなく、網一杯に肉を並べると、会話することもなく淡々とかつ手早く片づけていく。なんだこの人達は、焼肉のプロか?
「うちは待つ時間は長いけど、座ったら直ぐ出てくるのが自慢だからねー」
とおばちゃんが言うだけあって、注文するとあっという間に狭いテーブルの上が一杯になる。ここより高くて旨い店は沢山あるだろうけど、この値段でこの味と量は、滅多にないだろうなぁ。
一人でふとどこかに行こう、と思ったときに、横浜の港に行くのは、学生の時に過ごした街だからだろうか。
肌寒い、薄曇りのある日、懐かしい丘陵を下ってサイドウォークに歩く。
親子が二人、海を眺めていた。何を話しているのだろう、遠くから見ている僕の耳に届くのは、潮風が吹き抜ける音だけ。そういえば、この場所に僕は大事な人を連れてきた。いろんな思い出のある場所、そこに一人立っている。
ここに一人で入ろうという店の宛があるわけでもなく、体が冷えて退散する。腹こわした。