同じ自分ではない、同じ自分でもある。

Photo: 2000. Kobe, Japan, Nikon F100, 35-105mm/F3.5-4.5D

Photo: 2000. Kobe, Japan, Nikon F100, 35-105mm/F3.5-4.5D

そういう小学生も滅多にいないと思うのだが、僕が卒業アルバムに書いた、将来なりたいものは SE だった。

大学は理系に行かなかった。政治や歴史を勉強した。それでも、インターネットブームにのって、僕は SE になった。こう書くと、なんとなく軽いけれど、まあ軽いのだ。

卒業アルバムに書いたとおりの職業につくことができる人間の割合、というのを考えれば、僕は幸せなのかも知れない。


結局、人は、自分自身を受け入れるために、長い旅をしているのかも知れない。これでいいんだ、と思うために、いろんな曲がり道を歩いているのかも知れない。そんな風に考えることが、多くなってきた。

自分の夢を実現することができれば、安心できると思った。そうでもない。

幸せってなんだ。よく分からない。でも、つくるものとか、獲得するものとか、そういうのではない。それはきっと、受け取るもの。


ここまでの文章は 3年前に書いて、そのままになっていた。いろいろ歩いて、一周して、またここに戻ってきた。

同じ自分ではない、同じ自分でもある。

802.11b/g station

TPを買い換えたので、家のインフラを一気に更新することにした。こういうのは勢いだ。
TPがせっかく802.11a/b/g対応なので、11bから11b/gに、無線LANステーションを入れ替えることにする。ただ、世の中は無線LAN付きBB Routerがデフォルトなので、単体のステーションというのはあんまり売られていない。kakaku.comなんかを見ても、掲示板に殆ど情報はなく、何を選んだら良いのかあまり手がかりが無いのが不安だ。
仕方がないので、悪い評価が書かれていない(というか何の評価も書かれていないに等しい)BUFFALO WLA2-G54Cを選んだ。イージスのバルカン砲みたいなちょっと変わったデザインが特徴的。
無線LANステーションを単体買いするような人は、きっとネットでちゃんと情報を集める人に違いなく、そんな人のために簡単にレビューを書いておく。
WLA2-G54Cは802.11b/gのステーションで、暗号化はAESまでサポート。現時点では、まあ、最新の部類に入る製品だ。実売価格は7,000円前後で、送料・ポイントなどを考慮すると、安売り店で買っても、ヨドバシで買ってもあまり大差はない。ウリは簡単セットアップのAOSS機能!らしいが、そういうものは使わないので関係ない。
さて、setupは本体をLANにつないで、Web経由で行う。マニュアルは無いに等しいが、helpが割に親切(ただし初心者向けではない)なので問題は無いと思う。パフォーマンスはSMBのファイルコピーで実測25Mbps程度(AES使用時)で悪く無い。セキュリティー面もかなり充実。まず電波強度を4段階に設定可能なのはとても良い。電波干渉や傍受のリスクを減らすことができる。WEP、WPA-PSK(TKIP、AES)に対応しており、これにMACアドレスで縛りをかければ、侵入はかなり困難(事実上無理)になると思われる。また、アクセスlogがちゃんと残るのも高評価。パケットフィルタで無線LAN側からの本体設定機能へのアクセスを遮断することも出来る。
無線LANは相性がある(ような話も聞く)が、TPと使っている限りでは、安定した接続をしている。以前使っていた同じBUFFALOの11bのステーションは、かなり発熱が酷かったが、この機種ではほんのり暖かい程度で、だいぶ改良されている。総じて言えば、安心して使える良い製品だ。
※ついでに、HUBもGbE対応の8ポートに入れ替えてみた。何の意味があるのかは分からないが、、。

足(たる)を知る

このところ、コンサルティングファームとか、そういう人の話を聞く機会が結構あって、思ったのだが、なんかああいう価値観って自分には合わない。ストレッチ、ストレッチ。前に前に。取り尽くしたら、さらに取り尽くせ。

これって、まったくもって西欧の価値観だと思う。そういうことを続けるのは、実は凄く大変で、それに耐えている自分、みたいなモノにプライドをもっ てやってるというのがよく分かる。一方で、負けた人に与えられるものは何も無くて、「常勝」だけが全ての価値観になっている。それが好きな人に何を言うつ もりもないけれど、見ていて素直に「凄い」とだけは思えない。痛そうだな、と思ってしまう。いや、もはや痛みすら感じないのだろうか。

とにかく、違うな、と思う。


一方で、足(たる)を知る、というような価値観があって、自分はこっちだろと思うのだ。常にアドレナリンを出しながら走り続けているみたいなもの は、一見格好良いのだが、失うものは大きい。なんで、四六時中そんなに自分を騙したり、言い聞かせたりしないといけないんだろうと思う。

人生は、やりたくないことをやるには短すぎる。自分が好きか、キライか、それをよく考えて、できるだけ好きなことをしなきゃいけない。そういう風に思うのだ。


というような話を、いつものバーのマスターとする。

っていうか、マスター、なんで牛乳飲んでるの?まあ、いいけど。

注:稲盛イズムの信者という話ではない。