睡眠時間の短さを誇示する 80年代的価値観

睡眠時間の短さを誇示する 80年代的価値観から脱却できない、業界の皆さんこんにちは、羊ページです。


2日続けて、電車でちゃんと降りれなかった。僕は、めったに電車の寝過ごしはしないのだが、たまにやると果てしなく遠くに行ってしまう。学生の時 は、海まで行ったことがあるし、社会人になってからは、「なんで俺は温泉街に居るんだろう」ということもあった。反対側の電車を待つ気まずさと、その電車 の来なさ加減。

今度は、果てしなく旅に出ることは無かった。(終点が近かったからだ)でも、2日続けてというのは、僕にしてはかなりおかしくて、3日目の夜に案の定、体調を崩した。やれやれ。


このあいだ、テレビ局の人に、
「羊さん、ちゃんと寝てます?」

と言われた。その人に朝の 5時ぐらいにメールしたら、20分で返ってきた。あなたも寝たほうがいいと思うが。

きのこシウマイ by崎陽軒

Photo: きのこシウマイ 崎陽軒作 2003. on the table, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

Photo: "きのこシウマイ 崎陽軒作" 2003. on the table, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

選挙も行ったし、秋冬のスーツも買ったし、何かコジャレおかずでも買おうかとデパ地下へ。ワインセラーのコーナーから、高っかそーなワインを手にして、ロマンスグレーなご婦人が出てくる。ハモンセラーノを量り売りで買いそうな感じ。デフレだ、デパ地下戦争とか言っているけど、美味しくて高いものを、きちんと高く売っているゾーンというのも確かにあるわけで。

瓶詰めのロブスターのビスクスープみたいなやつ、美味そうだけど多分飯に合わない、つーか高い。漬け物マニアとしては、心が動く京都の漬け物ゾーンをスルーして、和食の総菜屋の西京焼きにちょっと心が動く。揚げ物系はちょっといただけないし、予約の取れないレストランのポテトサラダ?ポテトサラダと飯はうまいけどなぁ。

その時、目に入ったのはいつもの崎陽軒。なんでこんなところに崎陽軒が。なんでまたシウマイ買わないといけないんだ。しかし、体が勝手に、、特選シウマイあります?何?あいにく売り切れ?
「きのこシウマイならございますが」

なんだそれ。「いか」の次は「きのこ」か。


ひとまず、買ってみました。シウマイというのは、全然コジャレおかずじゃないが。

早速食べてみましょう。今回も独特なテイストのパッケージを開けると、大ぶりのシウマイが6粒。普通のシウマイと同じように、芥子醤油でいただきます。冷たいままなのに、ちゃんと柔らかい食感は、さすが崎陽軒。かのいかシウマイ程のインパクトはなくて、なんとなくしみじみした味。秋だなぁと。肉々感も控えめで、後味は「きのこ」の優しい香りが立つ。いかシウマイと同じで、おかずというより、前菜・点心という感じ。ほんのり椎茸が入っているので、椎茸が敵の人はやめた方がいい。

あと、一人で一箱食べると、飽きると思いますね。(シウマイマニアとはいえ)俺はちょっと飽きた。


注:11月 30日までの限定販売です。

CONTAX T3, Carl Zeiss Sonnar T* 2.8/35

Photo: 2001. Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D(IF), Fuji-film.

Photo: 2001. Nikon F100, 35-105mm F3.5-4.5D(IF), Fuji-film.

Contax T3 は、T2 の後継機として2001年3月に発売された。10年ぶりの新しいTは、ガチッと無骨な前作とはうってかわって、滑らかで、繊細な、全く新しい T だ。

T2 のユーザーが一番戸惑うのは、おそらく、その質感である。前作が、握った瞬間に威圧的とも言える存在感を感じさせたのに対して、T3 は、あくまで控えめで、脆いとさえいえそうな繊細さを感じさせる。全体的に動作音は静かになり、機械然とした T2 の雰囲気から、良くも悪くも現代的なカメラになった。

さて、この T3 は、文字通り T2 の正統な後継機として開発された、35mm ハイエンド AF & AE コンパクトカメラである。T2 で問題とされていた部分の改良が行われ、(AF 精度、シャッター速度、フィルター対応、接写能力、周辺光量等)更なる小型・軽量化が図られている。ユーザーの声がきちんと反映された改良には、使い込む ほどに納得させられるものがある。あくまで、T2 があっての T3 という、正常進化の製品だと思う。以下、個別に改善点を見ていこう。


外装は従来通りチタンを基本とするが、樹脂部分の露出が増えた。これは、総合的なコストダウンの影響もあるのではないかと思う。もう少し高くても良 いから、外装の金属率を増やして欲しかった。特に、レンズの胴回りが樹脂で Zeiss ロゴも印刷なのはちょっと悲しい。ただ、T2 で評判の悪かった、レンズの蓋はしっかり固定されるようになった。撮影の際の質感として重要なレリーズボタンは、従来通りの多結晶サファイアで安心。

一新された Sonnar T* 2.8/35 は、画角が変更され、発色は T2 より現代的かつビビッドに、解像度は更に上がった。(ポジを見ても、一眼レフとの区別はつかないと思う)絞り込んだ際の、周辺光量の低下が大幅に改善され たのは、レンズの間にシャッターを内蔵させる方式をとったためだ。このサイズで、フィルターアクセサリーが付けられる。とにかく、当たりはずれが少なく なって、撮りやすくなった。

操作性としては、ダイアルの割り当てがかなり変わってしまい、T2 に比べて直感性と操作性に劣る。レンズのリング上でのマニュアル絞りが廃止され、T2 の MF ダイアルに当たる部分が絞りダイアルに変った。しかもロックボタンがついていて、とっさに操作できない。T3 では事実上、AF & プログラム絞りで使う形になると思う。その部分でのコンセプトは、変わってしまったと言えるのかもしれない。ただ、カメラ任せに撮って、別に普通に撮れ る。むしろ、後述の制御系の進化によってはるかに「当たる」確率は上がっており、これも一つのアプローチなのだと思う。

制御系。ピントの合わせ易さと測光精度には、格段の進歩が見られる。一言で言うと、誰がシャッターを切っても、ちゃんと写る。T2 のようなある種の「怪しさ」はなくて、思った通りの写真が撮れる。T2 でもかなり静かだったシャッター音はさらに小さくなった。音は、あまり良くない。ファインダーは、T2 より暗いが、一般的なコンパクトカメラに比べると、見やすい部類に入るのではないかと思う。


Photo: 2002. Sapporo, Japan, CONTAX T3, Carl Zeiss Sonnar T* 2.8/35, Kodak EBX

Photo: 2002. Sapporo, Japan, CONTAX T3, Carl Zeiss Sonnar T* 2.8/35, Kodak EBX

T3 の Sonnar T* 2.8/35 は接写能力が改善されて 35cm まで寄ることができるようになった。この部分は、コンパクトカメラの用途から考えても、非常に使い勝手が良いと思う。

描写は、T2 に比べておとなしいが、解像度とコントラストは優秀。良いレンズだ。光線条件が悪くても、きちんと色を出してくる。どこかおっとりした絵を出す T2 に比べて、T3 の撮ってくる絵には独特の緊張感がある。

最初、持ったばかりの時は T2 に比べて頼りなく感じた。しかし、その描写力に気が付いてからは、頼りになるサブカメラとして常用している。この T も、長くつき合ってその真価が分かる機械だと言える。CONTAX の性能とデザイン上の美しさを維持しながら、よくここまで小さくできた。全体的に言えば、サブ一眼レフとしての実力を十分に持ったコンパクトカメラだ。

注1:写真の T3 TITANIUM BLACK は 2001年6月発売
注2:カスタムファンクションの標準設定では、AF 時のレリーズタイムラグがかなり体感されるので、2b にした方がよい