夏の終わり

Photo: 夏の終わりの雲 2003. Okinawa, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

Photo: "夏の終わりの雲" 2003. Okinawa, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

夏が終わろうとする週末、キャンプにでかけた。天気予報は雨だったけれど、ちゃんと晴れた。僕は結構、天気に恵まれる。沢山道に迷ったり、火がおこらなかったり、焼きそばが焦げたり、とても楽しかった。

帰りに、「温泉に行こう」という思いつき。リーダーのあやふやきわまりない記憶を頼りに、山梨方面へ。「すごい良い温泉が湖畔にあったはず」という主張を信じて、河口湖畔をぐるぐる周回。いつになっても、着かない。


僕は助手席で、ほとんど役に立たない広域地図を広げながら、それっぽい地形と建物を探している。ふと、サイドミラー越しに、眠ってしまった後席の女の子の顔が見えた。あと暫く寝ててもらった方がいいなぁと思いながら、また同じ道を走ってる。

泣きそうな色をしていた空から日が差した。最後の夏の雲が、美しくわき上がっていた。いい午後だ。ずっとこうやって、何にもならない時間を過ごしていられたらいいのに。
でさぁ、目的地の名前は?思い出した?
「わかりません、、」
ほう。


注. その後、Webと携帯電話を駆使して、目的地を発見。湖畔とは無関係な場所にあった。

六本木のクソなバー

Photo: 札と落書きインターナショナル 2002. Tokyo, Japan, CONTAX T3 Carl Zeiss Sonnar T* 2.8/35, Kodak EBX.

Photo: “札と落書きインターナショナル” 2002. Tokyo, Japan, CONTAX T3 Carl Zeiss Sonnar T* 2.8/35, Kodak EBX.

どうにも馴染めない飲み会。愛想笑いも精一杯。ようやく終わって、さて二次会に流れようかというところで、

「六本木にクソなバーがありますけど、どうですか?」

と声をかけられた。後ろの方を僕と一緒に歩いていた彼もまた、これ以上はうんざりといった様子だったから、こっそり列から離れてタクシーに乗った。


それは、店ですらなかった。二棟のビルの間の通路に屋根をかけて、カウンターをつけて、酒を並べてしまった空間。これって、廊下?本当にクソなバーだ。

「本当にクソですねぇ」

「ええ、まったく」

客は、極東の片隅の、クソなバーに流れ着いたクソなガイジンがほとんど。70年代あたりの曲が流れると、一人がカウンターの上に上がって、踊り始め た。多分、金をもってないのだろう、安酒を飲んで、めちゃくちゃなスタイルで踊っている。そんなクソなヤツを見上げながら、僕たちも安酒を流し込んで、戦コンはどうとか、そんな、クソな話をする。カウンターの上で踊ってるガイジンがウインクする。僕たちは、次のビールを瓶で頼む。

いろんな言語の落書きで、びっしり埋まった天井。挨拶か、名前か、罵詈か。そんなものが、六本木の片隅で淀んでいる。


注:コンサルは嫌いだ。

牛ミートソーススパ丼

Photo: 牛ミートソーススパ丼 2003. Okinawa, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

Photo: "牛ミートソーススパ丼" 2003. Okinawa, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

ひとしきり飲んでコンビニへ。そして、仕上げのための弁当を各々買う。


友人が買ってきたのは牛丼。僕が買ったのはスパゲティーミートソース。これを開封の後、載せます。今晩のメニューは、牛ミートソーススパ丼になりました。

温泉卵をトッピングの後、歯触りのアクセントに棒カールをあしらう。これだけだと、青物が皆無で栄養バランスが良くないので、ネイチャーメイドのマ ルチビタミン(錠剤)を振りかければ、バランスが良いかもしれません。よくまぜてできあがり。ビジュアル的には、「無理そう」なものが完成。

でも、これ甘辛で意外と美味しいんですけど。牛丼とスパゲティーは良く合うらしいという発見。

ここは沖縄。我々は、いったい何をしているのであろうか。


注1. まぜまぜご飯は、残さず食べるのがルールです。
注2. 決して残飯を撮影したものではありません。
注3. ホントにつくって、どうなっても知りません。