上空3万フィート、今日も桂三枝は面白い

Photo: うるさいエンジン 2003. Tokyo, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

Photo: "うるさいエンジン" 2003. Tokyo, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

上空 3万フィート、今日も桂三枝は面白い。


だいたい、飛行機の機内放送というのは、絶望的な選曲だったりして、およそ聴く気がしない。それでも、手持ちの MP3プレーヤーの電池が切れたりして、やむおえない場合というのはある。

そんな時は、やはり落語チャンネル。今日の桂三枝は、創作落語で確か、「妻の旅行」とかなんとかいうやつだ。今回のは、本気で面白かったので、笑いをこらえるためかなり微妙な表情を浮かべる事態となった。しかし、見回しても、別にニヤニヤしてるヤツはいない。

面白いのに、誰も聴いてないのか、落語チャンネル。


注1:落語マニアではない。
注2:「妻の旅行」は、どうやら生で観ることもできるようです。詳しくは、桂三枝の公式サイト いらっしゃーい亭(ひえ?)でどうぞ。俺は行かんが。

Windows ユーザからの、iPod レビュー

Photo: iPod 2003. Osaka, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

Photo: "iPod" 2003. Osaka, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

iPod を買ってみた。

いままで使っていた Rio800 が、いまいち VBR encoding の MP3 を再生できなかったり、曲の入れ替えが面倒で、気が付いたらいつも同じ曲を聴き続けている自分がいたりで、音楽環境をちょっと変えようと思ったのだ。

ハードディスクベースで、日本語対応で、持ち歩ける大きさで、デザインが恥ずかしくなくて、チェックイン・チェックアウトや強制トランスコーディングでないもの。そんな条件で見ていくと、実は、この手の製品の中では iPod ぐらいしか該当するものがない。RioRiot はでかすぎて日本語も出ないし、NOMAD Jukebox Zen は格好悪すぎ。ホント、iPod しかないのだ。(2003年9月現在)

で、以下 iPod のレビューなわけだ。なお、この iPod は旅先で衝動的に購入したため、当初はただの飾りとして置いておかれたことを付記しておく。


まず音。音については、意外と良い印象を持った。MP3 プレーヤーの中でも比較的音が良いと言われている、Rio からの乗り換えだから、音が悪くなったらがっか。でも iPod は、固い電子音のきらいはあるが、音の解像度は高く、ノイズも少ない。(ハードディスクがまわる音は、思ったより気にならない)事前に Web で見た意見では、「あの Mac ユーザー達が、iPod の音をべた褒めしていない。普段は、どんなつまらんものでも、絶賛するのに。ということは、かなりやばいのではないか、、」というような論調も見かけ、たしかに、誰も絶賛していないのでかなり危惧していた。でも実際に使ってみると、まあ、いいかと言う感じ。それに、容量が沢山ある(30GB)から、めいっぱいエンコードレートを上げられるのも良い。

同期。Windows と一緒に使うと、さぞかし使いにくいだろうと思っていたのだが、思った以上に、まったくもって、使い物にならない。MUSIC MATCH の微妙にタコなライブラリ機能(Windows版 iPod は、MUSIC MATCH のみ正式サポート)と合わせて、同期については、自信を持って「カス」という評価にさせていただく。まあ、このあたりは、Rio もほめられたものではないから仕方ないか。周りの Mac ユーザー(結構沢山居る)に相談すると、当然のように、「Mac を買えば全てが解決する」というコメントをいただいたが、その気はない。(近く、iTunes が出るそうな)


見た目と使い心地。iPod は大人が使えるデザイン、という要求を満たす数少ないシリコン(?)オーディオプレーヤーだ。ただ、先代にくらべて、「カワイイ」という路線にシフトして いる気がする。操作系は美しくできあがっている。片手で操作するという前提においては、先代の iPod よりも操作しやすい。(先代までのボタン配置は、いささか理想主義にすぎる)大きさ、重さも、シャツに入れるにはきついが、安っぽくなくて良いと思う。お ざなりなリモコンがついているが、これは開封すらしていない。デザインは、国産の MD についてくる変なリモコンに比べると各段に良い。でも本当に実用性を考えるなら、液晶とかついてないとダメだろうな、、。本体のさわり心地は良いが、傷がつきやすそう。まあ所詮道具だし、僕はそういうことは気にしないので、どうでもよいが。(さわり心地、という次元で語れるのだから、たいした商品だと思う)クレイドル対応の弊害か、FireWire のコネクタが特殊になってしまったので、気軽にそのへんの FireWire で充電するということはできなくなった。これは、良くないし、関心しない。

最後に梱包。キューブ型の凝った箱に、お重よろしく多段で、本体やら AC アダプタやらが詰まっている。Mac マニアにとっては、この演出はたまらないのだろうが、冷静に見て無駄が多い。これは一昔前の、バブルの時代の発想。スペースに無駄が多く、リサイクルでき ない素材が満載の過剰梱包。Apple という会社に求められる要素が、先進性だとすると、この梱包は間違い。IBM の ThinkPad 10周年記念モデルを買ったときに感心したのは、合理的で綺麗な梱包。ただの段ボールを白く塗って、それに赤いテープで留めることで、非常に簡素ながらも、贈り物っぽくて格好の良い梱包だった。そういうセンスが欲しい。

総合評価。まったくもって安くはないが、金を払って買う価値のある製品だと思われる。


注1:昔、乗り換えるたびに音が悪くなっていった WALKMAN というのものあったので、新しいモノが必ずしも良い音とは限らない。消費者なんてどうせ音は聞いてないんだ。そんな風につくられている製品も、きっと多いのだと思う。
注2:Rio もそうなのだが、少しエージングすると音がだいぶ違う。電子機器だけに意外だが、、。
注3:最近、iPod は 40GB版が出た。ちなみに、これもちょっと気になる。Rio NITRUS

棒状の食べ物

Photo: 棒状の食べ物 2003. Tokyo, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

Photo: "棒状の食べ物" 2003. Tokyo, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

やっかいな親知らずだったので、大学病院を紹介された。

予約してから問診を経て、2ヶ月。やっと順番がまわってきた。普通に歯医者に行く感じで、出かけた。


「だいじょうぶですからね」
「痛くなったら、麻酔を足しますから、平気ですよ」
「これぐらいのことは、高校生の女の子だってやってるぐらいだからね」
ん?、と。なんでそんなに安心させるようなことを言うのだろう。

そして、なんで上半身を覆い尽くすような布をかけられているのだろう。これって、歯の治療っていうよりは、手術?
「さぁ、はじめましょうか」

って、なんであんたメス持ってるんですか!


1時間後。お口の周りは血みどろになったが、なんとか抜けた。しかし、口があまり開かない。1日目は、微妙にウドンを食べるだけでしのいだが、さすがに2日目になると腹が減った。口が開かなくても、棒状のものなら喰える。棒状の食べ物?うまい棒?

コンビニで棒状の食べ物を探す。海苔巻き(エビマヨ味。別に食べたくはなかったが、これぐらいしかなかった)、ソーセージ(懐かしい味、と書いてあ る。むきにくい)、レアチーズケーキ(なぜか棒状、やわらかくて食べやすい)。棒状の食べ物というのは、探せば結構あるもので。

棒状のものだけを食べて、デザートまで完結。なんか、宇宙食みたいだった。


注1:海苔巻きは食べられるが、バナナは直径的にキビシイことが分かった。
注2:いちおう、どんなことをするのかは、問診の時にきいてはいたが、あそこまで大がかりとは思わなかった。