村上レシピ

Photo: July 2001, Sapporo, Hokkaido, Japan, Contax T2, Fuji PROVIA 400F.

Photo: July 2001, Sapporo, Hokkaido, Japan, Contax T2, Fuji PROVIA 400F.

最近気に入っている本。「村上レシピ」。文字通り、村上春樹の作品に出てくる料理の、レシピ集だ。

たまたま入った本屋で買ったこの本。ちなみに、一緒にレジに持っていったのは、「コンタックスTシリーズのすべて」

さて、この「村上レシピ」は良くできている、気がする。気がする、というのは、ちゃんと読んでいないから。

近頃、どうも何かをちゃんと読んだりする気分になれない。いろんなことが変わっていって、考えている暇がない。でも、体はどこかに向かって進んでいく感じ。言葉も、心も、置き去りにしていく感じ。


村上レシピ。ぼんやり眺めるに、オレンジ色のシンプルな装丁、「おおまか、こんな感じに出来上がるのよ」みたいなノリの写真。わりと、作り方については、きちんと書かれている、ようだ。この本は、ただ眺めたり、置いておいたりするのに、良いみたい。

全レシピに、難易度表示付き。まずは、「フライドポテト」あたりから作るのがいいかも。


注1:村上レシピ、台所で読む村上春樹の会、飛鳥新社、2001.7.15、ISBN4-87031-471-1
注2:「フライドポテト」は、ジェイズバーの基本メニューですね。ビールと一緒にどうぞ。

ラジカセと裸足は禁止

Photo: 2001/5. Santa Tresa, San Jose, CA, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38, Fuji-Film

Photo: 2001/5. Santa Tresa, San Jose, CA, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38, Fuji-Film

世界にはルールがある。

誰も乗客のいないこの車両にも、やはり確固としたルールがあり、それらは、誤解の余地のない明白なイラストによって示されている。

床にぶちまけられたコーラの跡を見る限り、あまり守られてはいないようだが。


シリコンバレーのお手軽交通機関、VTA路面電車の禁止事項

  • ラジカセ
  • 喫煙
  • 落書き
  • 飲食、特にハンバーガー
  • 座席の上に足乗せ
  • 上半身裸
  • 裸足

ラジカセと裸足は禁止なんだって。流石西海岸。


注:左下アイコンは、VTA直営コーヒーショップで売られている専用飲み物カップ。それで飲むのは、許可。資本主義だ。

路面電車VTA

Photo: 2001/5. Santa Tresa, San Jose, CA, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38, Fuji-Film

Photo: 2001/5. Santa Tresa, San Jose, CA, CONTAX T2 Carl Zeiss T* Sonnar 2.8/38, Fuji-Film

ホテルの前に、路面電車が走っている。仕事は、ちょうど合間。天気は、良い。

「ちょっと、出かけましょうか」

そして、僕たちは電車に乗った。とりあえず、海を目指して。


料金は、ビックリするほど安い。市街の路面電車に一日乗り放題、一部のバスも乗り放題で3ドル。電車、というのは、車が基本のアメリカでは、多分あまり高級な交通手段ではない。サンノゼ周辺を走る路面電車は VTA(Valley Transportation Authority) の運営する、Light Rail System といい、アメリカの公共交通機関という意味では、よく整備されている。


この電車、サンノゼ周辺をずーっと走るわけだが、地域によって見事に客層が違う。シリコンバレー周辺では、いかにも SE な感じの小金持ち。ダウンタウンでは、ほとんどヒスパニック系のブルーカラー。さらに郊外に行くと、リタイアした老人か、なんか危なそうなワカモノ(例外なくメタル T シャツと、ヘッ ドフォンを着用)。そして、どこに行くのか、何者なのか分からないアジア系(われわれ)。

車内の客層と雰囲気は、5分毎に刻々と変わっていく。多分、車で移動してしまったら、気が付かないこの街のいろんな空気。電車は、少しゆっくりした速度で、その中を走り抜ける。

電車は Apple の WWDC が開かれている国際会議場を抜け、ダウンタウンを抜け、さらにみすぼらしい新興住宅街を抜けて走る。今や、車両には我々の他、「100% 暇つぶし」にしか見えないバギーパンツ姿のご老人が1人しか乗っていない。そのバギーパンツ氏も、一つ手前の駅で降りてしまった。


終点。海がない。

「んー、間違って山の方に来ちゃいました」

ありゃありゃ。


注:後で切符の裏を見たら、「係官の要請があった場合には、速やかにこれを提示すること」と書いてあった。説明はよく読まないといけません。