まわるべき所があって、やるべき事がある

「ネットに繋いでいる場合ではない」と言われつつ、繋ぐのがSEです。肺炎に倒れる直前に書いた文章をアップしておきます。


曇りになると、なんとなく外に出かけなくちゃ、というある種の強迫観念も薄れて、家でのんびり。そうはいっても、いろいろやらなきゃいけないことがあったっけ。

Yシャツのローテーションは、どう考えても足りないし、カードの支払いにもいかないと。この間買った、 BRAUN Flex Syncro System 7570 のキャッシュバックも応募しないといかん。フィルムも切している。それから、Nikon F100 を修理に出さないと。そう、壊れちゃったみたいなのだ。

まわるべき所があって、やるべき事がある。そのほとんどが、事務手続きみたいな後ろ向きでも前向きでもないものだけれど、ある種今日は忙しい。


やっとの思いで、F100 の保証書を探し出す。保証期間はギリギリだった。そう、この一眼レフを買ってから丁度1年になる。極端な露出オーバーで、今春に撮った京都と留寿都の写真 はまったく使い物にならなかった。僕の設定ミスかと思ったが、立て続けに数本ダメだったので、どうもカメラ側の問題らしい。

ヨドバシカメラでは、すんなりと修理依頼を受け付けてくれた。売り場をうろうろして、倉木麻衣の新しいアルバムをポイントで買った。なんとなく聴くのにいいかなぁと。最近、流行の邦楽もそんなに恥ずかしく思わないで買えるようになった。


いろいろやっていたら、日が暮れた。「焼肉半額です?」と叫ぶ居酒屋の客引きにちょっと惹かれながら(腹が減ってた)、家路についた。

フィルムは、買い忘れた。

注:F100は22種類のカスタムセッティング項目を持っている。(覚えられるか、そんなもん)これらの設定に加えて、シャッター速度や絞り、フォーカ ス等をマニュアル/オートで決めていき、撮影する。つまり、このプロセスのどっかで、変な設定がかかっていたりすると、予想を裏切る写真が出来上がってく る。このクラスの一眼レフは、変な設定を与えても、「だって、あんたがそう撮れって言ったんでしょ」とそのまま撮すようになっている。

マラカスを振る白い犬

ここしばらく、家に体温計というものが無かった。

体調の良いときには、買いに行こうなんてみじんも思わないものだし、必要な気がする時には、買いに行く気力が無い。だから、体温計が無かった。


そうは言っても、医者に行くたびに、
「熱はありますか?」

と訊かれて、
「はぁ、多分(測れないからなぁ、、)」

と答えるのは、ちょっと問題。一念発起して、ヨドバシカメラのアウトレットで体温計を買ってみた。セイコーの OEM で National ブランドの 1,500円。高いのか安いのか、よく分からない。緑色のデジタル体温計で、緑色のケース付き。ケースの真ん中で、白いイヌがマラカスを振っている。

暫く使ってみて分かったこと。平熱が、昔より下がっている。僕の平熱、35.1度。これって、多分、低体温というやつだ。不規則な生活と、短い睡眠時間。会社に入ってからの数年で、体質改悪されたらしい。


それから半年。今夏、ついに体温計の威力が発揮される時が来た。

夏風邪、妙に辛い感じ。

測っていくと、数値がぐんぐん上がっていく。36度を突破し、37度を突破し、38度も突破。38.5度を超えたところで、恐くなったので計測終了。体温計、あんまり意味がない。

病院に行ったら、肺炎だって。うげー。

注1:OEM (Original Equipment Manufacturer)
注2:白いイヌの幻覚が見えたわけではなくて、そういうプリントがしてあるということ。